日別アーカイブ: 2025年7月10日
♪ 木曜日のBe-Wing 塩山校(🌠)
♪ 先日は🎋七夕🎋、Be-Wing 塩山校に在籍するみなさん、願い事は叶いそうですか?まっ、「成績上がりますように」なんて願うより、高校生のみなさんはガンガン行動して、粘り強く(本日は7/10なんで)勉強に打ち込んだほうが早いわけでして、そんな高校生をBe-Wing 塩山校は全面的にバックアップしますから、Be-Wing活用しまくってガンガン成績上げていきましょう。そのための夏期講習、始まるよ。
♪ 高校生向け映像授業を展開しています、Be-Wing 塩山校では、今年も夏期講習募集の時期を迎えております。今年はBe-Wing(映像授業)を無料で受講していただくことが可能です(※ 視聴数に上限はあります)ので、後期に向けて、4月からの復習をするも良し、これからの予習をするも良し、9月の第2回定期試験に備えるも良し、苦手教科の攻略に使うのも良し、忙しい高校生の夏休みを効率重視のBe-Wing(映像授業)でアナタだけの特別な夏休みにしませんか?ご案内差し上げますので、お気軽にお電話を。0553-32-5034(木・土曜に担当います)
【唐瀬】この夏は文理に来なきゃ始まらない!【高等部】
こんにちは。唐瀬校舎の千葉です。
晴れても暑い、雨が降っても蒸し暑い静岡市です。しっかり水分補給をして勉強しましょう。高校3年生はマーク模試の個票が返却されています。実際に受ける可能性のある大学選びや、それに向けた夏の取り組みについて話をしたいので、必ず校舎に持ってくるようにしてください。
生徒のリクエストに応え、高等部も作りました。講師紹介カードです。テスト対策期間中、小中学部の先生の載っている紹介カードを見ながら生徒たちが「高等部の先生もつくって~。」(#^^#)と言われたので、作成しました。これで、お友達にもぜひ文理を紹介してください。
こども食堂への寄付にご協力ください。
夏期講習&Be-Wing体験授業受付中です。
文理学院唐瀬校高等部
054-248-1007
【中原校】Super Power
Thursday, July 10th cloudy and rainy☔
こんにちは,中原校あらせです。
中3Rくんがたくさん牛乳パックをもってきてくれました!
(そばで中3Tくんが「1つは僕のですよ!」と胸を張っていたのですが、どういうことでしょう??)
とにかく,ありがとうございます!!
みんなで何かをすると,思いがけずSuperなチカラが出ることがあります!!
前向きな目標をもって,みんなでぐんぐん進んでいきたいですね!
だから中2Iくん!あらせの「体重を減らす」も無理な目標じゃないんですよ!!😠
中原校の素敵なメンバー,まだまだ募集中です!✨
🍉夏期講習説明会受付中🍉
7/12(土) 16:00~
Webでのお問い合わせはこちら
お電話でのお問い合わせは
054-204-6755
【中島校】到達度テスト結果
こんばんは、中島校の小倉です。
到達度テストの上位者一覧表が出ました(`・ω・´)さっそく1階の廊下に掲示しましたので文理に来たら確認しましょうね(‘ω’)ノ
※名前は見えないようにぼかしてあります。
到達度テストの結果でクラス分けを行います。中島校はオリジナルで理社も行ったため、そちらの集計もあり現在クラス分けを行っています。もうしばらくお待ちください。
今回、上位者一覧表に名前が載った生徒ものれなかった生徒も必ず直しを。
次に向けて励みにしましょう。
中島校チラシ☞
中島校 内部チラシ(2025.7)コシの入った夏へ向かえ
こんにちは、鎌矢です。
最近は気温もメキメキ上がり、体調管理にいっそうの気配りが必要なこのごろですね。こんな暑い日にはさっぱりしたものを食べたいな、なんて思い立ったら、「うどんを食べよう」と。うどんのお店にいきました。頭の中には、すだちでさわやかざるうどん。もう他のことは考えられません。…と心奪われていたさなか、入ったお店が「吉田うどん」のお店。お恥ずかしながら、まだ吉田うどんがどういうものかわかっていない状態でした。コシのある麺…は、富士宮焼きそばの話だしな…?じゃあ吉田のうどんはどうなのかな…?なんて。ワクワクを抱きながら、うどんをその手にいただきます。形式としてはぶっかけうどん、まあかけるか付けるかは大差はないかも、と口に運べばこのコシよ。口の中で小さな闘いが始まる高密度麺、油断すればやられます。ちゅるんとさっぱりうどんを想像し、気を抜いていた私も、食に全力本気モード。軽く食べようという心持ちから、無心に口を動かす咀嚼マシーンに。思っていたものではなかったものの、おいしい新たなうどんの世界を堪能しました。これは…冬にアツアツで食べたほうがおいしいな…?とリサーチ不足を反省。また寒くなったら挑戦ですかね。
さて、アツアツなのは、この夏も夏期講習も同じ!本ゴシ入った夏期講習を友と共に駆け抜けよう!
夏期講習
4日間講座 75分×4回の対面授業:高1・2の復習,高3の受験講座
Aターム:7/22・24・27・29
高3共通テスト数学IA・高3受験物理・高3受験化学
高2中堅数学理系・高2中堅数学文系・高2中堅英語
Bターム:7/23・25・28・30
高3共通テスト数学ⅡBC
高1上位数学・高1上位英語・高1中堅数学・高1中堅英語
Cターム:8/1・3・4・5
高3上位受験英語・高3中堅受験英語・高3上位受験数学
高2上位数学・高2上位英語
2日間講座 75分×2回の対面授業:テーマ別短期講習
1講座目は無料!2講座目からは費用が掛かります。
石和校ブログ【296】来たる夏休みに向けて!
さて、夏休みはもうすぐそこまで来ています!!
夏と言えば、海に祭りに花火大会……
楽しい行事が目白押しですが、勉強も忘れないでくださいね!!
期末テストであまり結果が出せなかった人、2学期に向けてどんどん先取りしたい人、夏休みの宿題を誰かと一緒に進めて早く終わらせたい人…
こんな人はぜひ!文理学院石和校の夏期講習に来てください☺
石和校は映像授業を使った個別学習を夏期講習でも行います!
小5~中2生は各教科、前期・後期でそれぞれ6コマ、計12コマの授業、中3生は通期で計12コマの授業で夏の学習もバッチリ!さらに、映像授業を見て終わりではなく、分からないところや夏休みの勉強方法などなど、疑問点は気軽に何度も!先生に質問OKです🙆
通常授業と同じく1科目から受講できますので、部活で忙しい人や苦手科目の予習復習に力を入れたい人には、特におすすめです🌟
この夏は、石和校で先生たちと楽しく、真剣に勉強して、日焼け跡以外にも「一皮むけたね」と言われる夏にしませんか??
明日、校舎は15時から開校します。
夏休みの宿題を今のうちから進めておきましょう!!
また明日、お待ちしています!
最近多くのお問い合わせをいただいております。
誠にありがとうございます。
石和校ではいつでも無料体験授業を受けることができます。
体験期間中は自習室の利用・個別対応・ご面談も実施できますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
子ども達の学習を全力でサポートし、地域の皆様のご期待に必ず応えます。
ご連絡をお待ちしております。
☎ 055-261-5515 文理学院・石和校まで
今年から小学5年生と6年生の授業も開講しています!
無料体験などもできますので、お気軽にお問い合わせください。
🌻 夏期講習の募集をしています 🌻
小5~中2生は、復習と予習の充実プログラム✏
中3生は、教達検・校長会に向けた完全復習必勝プログラム✏
となっております。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください!
夏期講習のご説明の面談も受け付けております。
🌻 牛乳パック・紙パックを回収しています 🌻
SDGs活動の一環として、牛乳パック・紙パックを回収しています!
文理学院で集めて、子ども食堂さんにお渡しします。
子ども食堂さんへの募金も、ご協力よろしくお願いいたします。
最後に余談・・
先週末、金沢に行ってきました!!
茶道の研修旅行だったので、お茶会にお招きいただいて美味しいお菓子とお抹茶をいただき、焼き物の美術館に足を運んで、質素で荘厳な金沢のお茶文化を味わってきました🍵
しか~~し!金沢といったら、やはり外せないのは本場の海鮮料理🦐ですよね!!
海なし県の山梨県ではお目にかかれない、日本海の海の幸をたくさんいただいてきたので、紹介します!
特に海鮮料理がお好きな人は見る時間に気を付けて…(笑)
それでは、いざ尋常に参る!
1日目のお昼は近江町市場にて、のどぐろ弁当をいただきました!絶妙な炙り加減ののどぐろと味付きご飯、付け合わせで口の中が幸せになりました🤤
食後の甘味も忘れずに!プリンとフルーツのミックス味を選びました!一つで二つの味が楽しめるって、なんかお得感ありませんか??(笑)
夜ごはんはありがたいことに、コース料理をいただきました!魚の名前を忘れてしまいましたが…お吸い物です!
鰻の白焼きです!!かば焼きが定番ですが、つゆにつけていただく鰻も絶品でした!付け合わせの昆布も美味…
加賀野菜の天ぷらに、奥は酢の物です!
〆の蕎麦!緑色の蕎麦は珍しいですね!
デザートは抹茶プリンでした🍵
生まれて初めて食べる料理もたくさんあって、貴重な経験が出来ました!子供の頃は海の幸が苦手だったのですが、大人になって味覚が変わったのか、魚も食べられるようになってきたのを実感…!
2日目の料理は載せきれなかったので、続きはまた次回のブログにて…
各種お問い合わせは、文理学院・石和校まで
7月入塾・無料体験・夏期講習 受付中!
新入塾生を募集しています!
新学年の勉強の成功のカギは早めの取り組み!
今からのスタートでも間に合います!!
新年度からBe-Wing石和校はさらにパワーアップしています!!
①小学生の授業も開講します!!
対象学年は「小5」「小6」になります。
②4教科受講が可能になります!
これで1~5教科、どの組み合わせでも対応できます。
いつでも説明面談を承ります。お気軽にお問い合わせください
文理学院 石和校
TEL:055-261-5515
(受付時間:月・火・水・木・金・土 14:00~22:00)
【富士岡校】小学生から…
今日は、小学生「国語」の日。
今日はね~。
「説明文」の「読み方」「解き方」についてっ!
国語の問題を解くとき、
しっかりと「読み方」や「解き方」が
あるのはご存知ですか?
1つの答えにたどり着くための
「読み方」や「解き方」があるんです。
え~っ…。国語の文章題の答えって…。
幅が広いというか…。
いくつかあるというか…。
その気持ちすご~く分かる!
でもさぁ、答えの幅があるってことになると…。
丸付けする人によって、差が出たりしちゃう
こともあるかもしれないよね。
テストがそんな曖昧なモノじゃ困っちゃう…。
だ・か・ら!
本当は、国語の答えは1つに決まるように
作られてるんだよ♪
「真実はいつもひとつっ!」
って感じで、
文理では、小学生の頃から、
しっかりとした正しい「読み方」「解き方」
を伝授♪
正しい「読み方」「解き方」をしていくと…。
み~んな同じ答えを書くんですヨ!
もちろん!正しい答え。
すごくないですか?
気になったら。
まずは、夏期講習からお試ししてみない?
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
< 富士岡校の1週間をご紹介 >
小学生は、
「国語」✖1日 と「算数」✖1日 と
「英語」✖1日 から選択可能!
週1日から通塾できます!
中学生は、
「国語・数学・英語(対面)」✖2日
と 「社会・理科(映像)」✖1日
週1日から通塾できます!
さらに、富士岡校では、
入塾に関してはもちろん、
進路・勉強に関することまで、
いつでも相談に乗らせていただきます。
まずは、87-2020まで
お気軽にお問い合わせ下さい。
【御殿場校】小学生から…
今日は、小学生「国語」の日。
今日はね~。
「説明文」の「読み方」「解き方」についてっ!
国語の問題を解くとき、
しっかりと「読み方」や「解き方」が
あるのはご存知ですか?
1つの答えにたどり着くための
「読み方」や「解き方」があるんです。
え~っ…。国語の文章題の答えって…。
幅が広いというか…。
いくつかあるというか…。
その気持ちすご~く分かる!
でもさぁ、答えの幅があるってことになると…。
丸付けする人によって、差が出たりしちゃう
こともあるかもしれないよね。
テストがそんな曖昧なモノじゃ困っちゃう…。
だ・か・ら!
本当は、国語の答えは1つに決まるように
作られてるんだよ♪
「真実はいつもひとつっ!」
って感じで、
文理では、小学生の頃から、
しっかりとした正しい「読み方」「解き方」
を伝授♪
正しい「読み方」「解き方」をしていくと…。
み~んな同じ答えを書くんですヨ!
もちろん!正しい答え。
すごくないですか?
気になったら。
まずは、夏期講習からお試ししてみない?
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
【↑↑ 詳しくはバナーをクリック! ↑↑】
いよいよ!
「夏期講習」の受け付けが
スタート!
今年の夏も、
文理というスパイスが、
みんなの夏を熱く!
充実した!力のつく夏に!
同時に、毎週土曜日16:00~
「夏期講習説明会」
もスタート!
今年も、たくさんの
ご家庭の参加を
文理の教師一同、
心よりお待ちしております。
御殿場校では、
「7月」入塾生も募集中です。
< 御殿場校の1週間をご紹介 >
小学生は、
「国語」✖1日 と「算数」✖1日 と
「英語」✖1日 から選択可能!
週1日から通塾できます!
中学生は、
中1が「国語・数学・英語」✖2日
と 「社会・理科」✖1日 から選択
中2・3は「5科目」✖3日
さらに、御殿場校では、
入塾に関してはもちろん、
進路・勉強に関することまで、
いつでも相談に乗らせていただきます。
まずは、83-3001まで
お気軽にお問い合わせ下さい。
【吉原校高等部】読書のススメ(その10)
国語界の「THE KING」あらかわです。この校舎ブログでは私が面白いと思った小説や作家をいろいろと紹介し、能書きを垂れたいと思います。
『蜜蜂と遠雷』
恩田陸による傑作音楽小説であり、第156回直木賞に第14回本屋大賞受賞と、文壇界にも一般読者にも広く認められた、完全無欠に近い作品である。
正直、私は第1回本屋大賞受賞作の『夜のピクニック』はあまり評価していないし、独特のSFチックな「恩田ワールド」は少々苦手なのだが、この作品は私が10万50年近く培ってきた読書人生の中でもTOP20には入る名作である。映画は○○だったケドな。そもそも主人公が・・・。松岡茉優が可愛かったことだけが救い。
今回は、
・『蜜蜂と遠雷』はなぜこんなにも面白いのか?
・「文章から音楽が聞こえてくる」の正体とは?
この非常に重要な2点について、前後半に分けて限界まで語り尽くしてみたい。
『蜜蜂と遠雷』はなぜ面白いのか?
『蜜蜂と遠雷』はバトルものである。『蜜蜂と遠雷』がピアノコンクールを舞台にしており、各演奏者の勝ち抜き戦が繰り広げられるから、という意味ではない。
『蜜蜂と遠雷』にはもっと重要な要素がある。それは「強さの見せ方」にある。「強さの見せ方」の巧みさ、多彩さによって『蜜蜂と遠雷』はバトル的な面白さを生み出し、そして多くの人を惹きつけたのだ。
そもそも文字は音楽ではない。しかし音楽小説において、しかもコンクールとなれば、どうにかして各コンテスタントの強さや優劣を表現しなければならない。
ではどうやって、小説という文字媒体で音楽の優劣や、コンテスタントの強さを表現するか?(読者に納得させるか)それには主に4つの方法がある。
①テクニックを描写
これは4つの中でも一番分かりやすい。ピアノを弾く上でのテクニックについて、他の競技者よりも上回る表現をすれば良い。
②イメージを描写
視覚や感情を操るのは小説の超得意分野だ。なので、これを音楽の代わりとする。音楽が鳴ったときのイメージ、聞いている人の心象風景をビジュアルに描写する。コンテスタントの演奏によって喚起されるイメージが壮大であればあるほど、強さの表現として成り立つだろう。
③リアクションを描写
これもかなりシンプルだが、それゆえに強烈。驚く、鳥肌が立つ、涙が流れる、震える・・・などの身体的な反応を見せることで演奏の強さを表現する方法だ。
④評価を描写
最後はこれ。作品内に存在する(『美味しんぼ』でいう海原雄山みたいな)「分かっている人」に評価させる方法である。「こんな才能は見たことがない」とか、某プロレス解説者のように「スゲー、人間じゃねー」とか、「○○くんさぁ、コレ実は××の方がイニシアチヴ握ってるんだよねー」とか、「エッヴリスィィィン!」みたいなことを言わせることで、比較や優劣をつけることができる。
番外編
あと、正確には強さの表現にはならないのだが、あえて「表現しない」というものもある。例えば、演奏を開始しようとした瞬間に別のシーンに移るなどして、肝心なところを見せない。で、後日談とかで「あれは伝説の演奏だった」みたいに言わせる。これによって、読者の中で勝手に「伝説の演奏」が生み出されるわけだ。書いていないけど、生み出せるというとっても省エネなテクニックだが、簡単に使えるものでもない。それに何度も使えるわけでもないから難しいところだろう。
以上の方法を効果的に織り交ぜることで、恩田陸はピアノコンクールでの競い合いを、バトルものの構造に仕立て上げ、面白さを演出している。
あと再読して気づいたのだが、さらに凄いのが『蜜蜂と遠雷』では一貫して「否定がない」のである。コンクールで優劣が付けられるストーリー展開なのに、登場人物たちへのマイナスな描写が一切なく、肯定同士の対決になっているのだ。多分だけど、これは恩田陸が実際にピアノコンクールを取材して、各コンテスタントの様子を見たときに感じた敬意の表れなのだと思う。
私も幼少のみぎり、ピアノを少々嗜んでいた経験があるので分かるのだが、コンテストに出るような人間というのはマジで化け物だ。音楽に対して真摯だし、テクニックは神の領域。減点方式で採点されるようなレベルは遥かに超えていて、「どちらがより高みを見せたか」という世界の住人なのである。
そんな天上人である彼らの戦いを描写するに、あからさまな意地悪キャラが出てきて波乱を巻き起こすような要素はそぐわない。もっと崇高で、純粋な技量の戦いが相応しい。だからこその「否定ゼロ」なのである。「高みを求める者の頂上決戦」だけの表現で押し切ったという偉業に素直に拍手を送りたい。
私が『蜜蜂と遠雷』を読み終えたとき、めちゃくちゃ面白かったし、壮大な物語が終わった満足感と喪失感でいっぱいだった。と同時に「なぜこの作品がこんなにも広く愛されているのか?」を言語化したいと思った。読み終えると今度は作品を深堀りしたくなる。食べきったら皿まで舐める。それがマニアってもんだ。だから本当の食通は食材とか食器の御託はいいから、皿を舐めなさい。シェフを呼んで褒める時間があったら舐めろ、皿を!
ピアノコンクールという特性上、相手を傷つけ合うような戦いはそこには存在しない。お互いの「最高」を披露し合う。ここが『蜜蜂と遠雷』を読んでいるときに生まれる幸福感に大きく寄与していると思う。物語の中で誰かが大きく挫折したり、理不尽に傷つけられたり、実力が足りないために虐げられたりといった、ある種の「心配」をする必要がない。物語の温かみや愛情が感じられるから、信頼を持って読み進められるのだ。
続きは「後半」で。