投稿者「吉原校 高等部」のアーカイブ

【吉原校高等部】読書のススメ(その8)

国語科の「THE KING」あらかわです。この校舎ブログでは私が面白いと思った小説や作家をいろいろと紹介し、能書きを垂れたいと思います。

 

今回はみんな大好き、本を読まない人でも名前くらいは知っている東野圭吾について(書き始めたら思いのほか長くなってしまったので、2回に分けて)綴ってみようと思う。

 

日本小説界に燦然と輝く存在である東野圭吾。彼をなくして日本の小説は語れないレベルで彼の存在は大きい。彼が作品を発表することで、ファンはもちろん喜ぶし、映像化しやすい原作を手にできる映画の配給会社も喜ぶ。出版社はドル箱スターの仕事だから当然ニンマリだし、もっと言えば出版社が儲けることで、未だ見ぬ未知なる才能の発掘にお金を使うことができるのだ。

東野圭吾はある程度小説を読み慣れてくると、少々物足りなくなる部分はあるし「地雷作品」もそれなりにあるのだが、それでも小説界を支えていることは間違いない。小説好きであれば感謝しなければならない存在なのだ。ありがとう、東野圭吾。これからも最高の小説をよろしく頼む。

 

ということで、東野圭吾の著作はすべて読破済みの私がオススメする必読の作品を厳選させてもらった。ぜひ参考にされたし。

 

『秘密』

超東野圭吾。この作品は読んだ誰もが悶絶する名作である。東野圭吾と言えば『秘密』。『秘密』と言えば東野圭吾である。切っても切れないのだ。こういった設定の先駆けと言えるので、もしかしたら「ありきたりな設定だな」と思われがちだが、甘い。その考えは甘すぎる。人格が入れ替わるなんていうありきたりな設定も、作家自身がここまで真剣に向き合うと、こんなにも残酷で胸を打つ物語に昇華してしまうのだ。いち小説好きとしてこの仕事を成し遂げた東野圭吾に拍手を贈りたい。中途半端な覚悟であればもっと逃げようがあったと思う。彼の仕事ぶりを堪能できる最高傑作である。

 

『白夜行』

この作品を紹介するのは難しい。「ノワール小説」だし、高校生には・・・・とも思うし、本気で紹介しようとするとかなりマニアックな説明になってしまう。なのでここはあえて簡単に勧めたいと思う。面白いから(大人になったら)読んでくれ。分かりやすく盛り上がるような作品ではない。じわじわと、そしてクラクラとするような愉しさがある作品なのだ。「文章に酔う」という体験をしてみてほしい。

『白夜行』は「つかもうとする人たち」が主要キャラクターとして配置されている。その一人ひとりが、今の自分が持っていない何かをつかもうともがいており、その姿は三者三様。だからこそ、ドラマと成り得る。そして読者もまた、非常につかみ所のない『白夜行』という作品を読みながら、それでも何かをつかまえようとしてしまう。人は物語に意味を、答えを求めるようにできているからだ。

900ページに及ぶ一大叙事詩。つかもうとする人々が、もがいた先に手にするものは何か。そしてそんな彼らを見ながら私たち読者が『白夜行』からつかみ取るものは何か。『白夜行』という意味深なタイトルの意味は。すべては本書の中にある。

 

次点

『ナミヤ雑貨店の奇跡』

数あるファンタジー系の作品群の中でも秀逸なハートウォーミング小説。詳しく書くとネタバレしてしまうので書けないが、泣いた。映画は○○だったが。

『幻夜』(←『白夜行』の続編的な作品だが、未読でも楽しめる。『白夜行』より好きかも)

面白いから(大人になったら)読んでくれ。分かりやすく盛り上がるような作品ではない。じわじわと、そしてクラクラとするような愉しさがある作品である。←2回目。

『聖女の救済』(←久々に震えた作品。やっぱ天才だわ、東野圭吾)

完全犯罪を創造する時、人はどのような顔をするのだろうか。装丁のパッチワークの一針一針がもはや恐ろしい。「ガリレオ」シリーズの最高傑作である。

 

 

とまぁ、前置きはこれくらいにしてここからが本題である。が、前置きが長くなりすぎてしまったので、本題は次回へと続きます。

 

 

最近読んだナイスな一冊 『始まりの木』夏川草介

大学で文化系の専攻をしようという学生にオススメの一冊です。学生の頃を思い出し、机上の理論ではなく、フィールドワークの重要性を再確認させられました。

【吉原校高等部】SCIENCE IS ELEGANT Vol.科学とは②

以前のブログで科学的であるための条件として「再現性」「因果関係」「実証性」を上げました。これらの有無が科学的であるかどうかの根拠になります。しかし、これらがないからと言って、全く科学的ではないかと言ったらそうではありません。そこに、「科学の発展」が隠されています。

 

赤駒

 

再現性のない物に再現性を与える。これも、科学を発展させていくうえで重要なことです。その昔、雷などの自然現象によって偶然得られた「火」という存在も、自分たちで火を起こせるようになりました。このように、今まで偶然や神の力と言われていたものを自分たちでできるようにすることが科学を発展させていきます。

 

青駒

 

実証性とは、実験や観察によって仮説を検討することができるということです。この手法を確立することも、科学を発展させていくうえで重要なことになります。宇宙の観測も望遠鏡ができたことで発展しました。細菌の研究も顕微鏡ができたことで発展しました。このように、観測機器の精度向上によって、今まで検討することができなかった仮説を検討することが可能となります。このように、今日の研究では、観測機器の精度を向上させることも重要視されています。

 

閑話休題

 

しかし、科学的であるということは万能ではありません。科学は発展途上の物になります。特に、生物学や医学といった分野では、個体差があるゆえに、再現性や因果関係を示すのが難しくなります。なので、科学は発展途上ということを知ったうえで、それを発展させるにはどうしたらいいのだろうかということを考えましょう。そして、少しでも興味があるのであれば、その道に進んでみてはいかかでしょうか。

SCIENCE is ELEGANT

「知る」ことで世界が「広がる」、「学ぶ」ことで世界が「色付く」

文理学院吉原校 理系担当 伴野

【吉原校高等部】5月の予定表

こんにちは。吉原校高等部です。

🎏5月の予定表🎏

いよいよ5月の中旬に1学期中間テストがあります。高校1年生は初めての定期テストです。文理に通ってくれている生徒は、春期講習から始まり、通常授業、テスト対策と万全の準備をして定期テストを迎えます。最初が肝心ですからね!

また、5月24日(土)には、英語検定1次試験があります。英検対策は土曜日に実施しておりますので、受験するしないに関わらず是非参加してください。5月24日以降は、英検の面接対策を予定しております。

高校1年生は高校生活が始まり、部活動も徐々に参加し始める時期です。疲れているときは言ってくださいね。ここで踏ん張れれば高校3年間は大丈夫だと思います。慣れてきたら徐々に勉強のペースを上げていきましょうね!

高校2年生、3年生は、部活のインターハイ・文化祭で忙しくなる時期です。といっても勉強は簡単になるわけではないですし…ぜひ自習室でお待ちしております。若山は火・土以外いますよ。理科の勉強で困っている方は、火・金の授業前の時間帯で来てください。

若山

【吉原校高等部】高校生活スタート!

こんにちは。高等部英語科の足川です。

今回は高校1年生の皆さんへの簡単なアドバイスです。

4月からの新生活も始まり、文理でも新年度の授業が始まったところですが、皆さんいろいろなことに慣れましたか?

いや、まだ慣れるわけないですよね。

なので、毎日かなり疲れが溜まっているのではないかなあと思います。

でも、1~2ヶ月過ごしてみれば、「高校生の生活リズム」に体も心も順応していくはずです。

その後は、それほど学校生活も部活も勉強もひどい疲れを感じなくなっていくはずです。

なので、そこまでは気合いで頑張ってみましょう。あまり無理をすることはないと思いますよ。

ですが、その「高校生活に慣れる」までに勉強から距離を置いてしまったり、「もう疲れたからやりたくない。」と勉強を拒絶してしまったり絶対にしないように!

高校生の学習内容は、それぞれの単元で学習する内容が濃厚なので、後になってから遅れてしまった部分を補充していくことは本当に大変なことです。

「今ちょっとキツイなあ~。」と感じていても、先ほど話したように1~2ヶ月すればそれほど疲労が溜まらずに、ある程度自然な流れで勉強できるようになっていきます。

そこまでの辛抱ですから頑張りましょう!

【吉原校高等部】SCIENCE IS ELEGANT Vol.科学とは①

科学的であるための条件とはどのようなものがあるでしょうか。例えば、超能力や魔法は科学的ではないと言われていますが、科学とそういった物との違いはどこにあるのでしょうか。

一般的に、科学的である条件には次のようなものがあります。

1つ目は、同一の条件のもとでは同一の結果が得られるということです。これを、再現性と言います。例えば、薬の合成を考えると、同じ条件で化学物質を合成していけば、必ず同じ物質ができます。このように、再現性があるものが科学と言われます。逆に超能力は、こうした再現性がないので科学的ではないと言われています。

2つ目は、原因と結果の関係がしっかりあるということです。これを、因果関係と言います。例えば、「筋トレをしたら筋力が増える」のように、筋トレという原因が、筋力が増えるという結果を作っています。このような因果関係があるものが科学と言われます。逆に、心霊や超常現象はこのような因果関係がはっきりしていないので、科学的ではないと言われています。(現象の因果関係がはっきりしたり、再現性があることが分かったりすれば、心霊現象等も科学的であると言えるかもしれません。)

3つ目は、問題に対する仮説が観察や実験などにより検討できることです。これを、実証性と言います。例えば、「ガラスよりもダイヤモンドの方が光を反射しやすい」という仮説は、実際にガラスとダイヤモンドに光をあてることによって検証することができます。しかし、「死後の世界は存在する」という仮説は、実際に実験等によって検証することができないので、まだ科学的であるとは言えません。

赤駒

科学的であるためにはこのような3つの特徴を持っていることが必要です。しかし、科学的であるものと、そうでないものの間にははっきりとした境界線があるわけではありません。これは科学がまだ完成されたものではないからとも考えられます。だからこそ、再現性や因果関係を軸に理由を持ってしっかりと理解する納得することが大切であり、その思考こそが科学的であると言えるかもしれません。

SCIENCE is ELEGANT

「知る」ことで世界が「広がる」、「学ぶ」ことで世界が「色付く」

文理学院吉原校 理系担当 伴野

【吉原校高等部】公開授業のお知らせ(新高3)

こんにちは。吉原校高等部です。

✨公開授業のお知らせ✨
3月に公開授業を行います。公開授業では、新学年に向けた文理の授業を無料で体験することができます!!

✅日程

新高3(現高2)
◎英語
・スタンダード:3月13日(木)17日(月)21:20~22:35
・ベーシック:3月12日(水)15日(土)20:00~21:15

◎数学
・スタンダード:3月13日(木)17日(月)20:00~21:15
・ベーシック:3月12日(水)15日(土)21:20~22:35

◎国語
・現代文:3月15日(土)18:40~19:55
・古典:3月15日(土)20:00~21:15

◎化学
・スタンダード:3月14日(金)21:20~22:35
・ベーシック:3月13日(木)20:00~21:15

◎物理
・スタンダード:3月14日(金)20:00~21:15

◎生物
・スタンダード:3月13日(木)21:20~22:35

お申込み・お問い合わせは、吉原校高等部 TEL 0545-53-0050までお気軽にお問い合わせください。

吉原校 高等部 若山

【吉原校高等部】公開授業のご案内(新高2)

こんにちは。吉原校高等部です。

公開授業のお知らせ
3月に公開授業を行います。公開授業では、新学年に向けた文理の授業を無料で体験することができます!!

✅日程

新高2(現高1)
◎富士東高校対象クラス
・英語:3月10日(月)17日(月)20:00~21:15
・数学:3月10日(月)17日(月)21:20~22:35

◎吉原高校対象クラス
・数学:3月12日(水)15日(土)20:00~21:15
・英語:3月12日(水)21:20~22:35
    3月15日(土)18:40~19:55

◎全高校対象クラス
・国語:3月15日(土)21:20~22:35

お申込み・お問い合わせは、吉原校高等部 TEL 0545-53-0050までお気軽にお問い合わせください。

吉原校 高等部 若山

【吉原校高等部】国公立大学2次試験

こんにちは。吉原校高等部です。

いよいよ国公立大学2次試験ですね!中期や後期もありますが、ここを目標に今まで勉強に励んできた生徒がほとんどです。最後の最後まで勉強を続けてきた受験生の皆さん、ここまでお疲れ様でした。本番で皆さんの実力が発揮できることを祈っています。

先日、とある受験生が「〇〇年の過去問解いたんですけど、この年に受けていたらダメだったかもしれないです」と相談を受けました。確かにその年に受けていれば、厳しかったかもしれないですが、そのようなことを考えてもどうしようもできません。気持ちは分かりますが、今日は今までやっとことの確認をして早めに寝ましょうね。明日はきっと大丈夫!合格した姿を想像して。

吉原校 高等部 若山