こんにちは。吉原校高等部です。
吉原校高等部の合格実績です。(12月26日時点判明分)
山梨大学
静岡文化芸術大学
上智大学
東京都市大学
など(他にも合格多数)
🌸合格おめでとう!🌸
こんにちは。吉原校高等部です。
吉原校高等部の合格実績です。(12月26日時点判明分)
山梨大学
静岡文化芸術大学
上智大学
東京都市大学
など(他にも合格多数)
🌸合格おめでとう!🌸
国語科の「浪漫勇士」あらかわです。この校舎ブログでは私が面白いと思った小説や作家をいろいろと紹介し、能書きを垂れたいと思います。
今回は、少し前に観てきた、映画「国宝」について語ってみたいと思います。
原作至上主義の私としては申し訳ないのだが、諸々の事情により映画の方を先に観てしまった。
映画を観た感想として、今までの私は原作をあまりにも重視しすぎてきたというか神聖化していたのだが、その考えを完全に改めた。表現する媒体が変われば物語で伝える内容も変わって当然だし、なんならそうじゃなきゃダメだろう、と『国宝』を観て思った。
どれだけ芸事に優れていようとその血筋ではない喜久雄と、血は引き継いでいるものの役者としての実力?覚悟??が足りない俊介との究極の切磋琢磨というか、お互い魂を削り合って極致に達していこうとするこの物語。スクリーンで対峙していた人生に、感情に、覚悟に、息づかいに、そして舞台という魔物に取り込まれた。最後のシーンはアレだよね?降りてきたんだよね?アレが、ウン。
もちろん主人公を演じた吉沢亮の役者としての狂気の演技も凄かったが、個人的には横浜流星演じる俊介の『曽根崎心中』の鬼気迫る演技は圧巻だった。
原作も読了したし、いくつか答え合わせをしたい箇所もあるので、機会があればもう一度観てみたいと思います。
今年のノーベル化学賞の受賞内容は「金属有機構造体の開発」です。この、有機金属構造体について簡単に説明していきたいと思います。
赤駒
すべての物質は原子からできています。小さな原子が結合することによってさまざまな物質を構成します。原子の形は球体であると考えることができるため、球体同士がどんなに密に詰まったとしても必ず小さな「隙間」ができます。通常の固体ではこの隙間はとても小さい物ですので、その隙間に何か入ることはできません。しかし、この隙間を大きくすることができたらどうでしょうか。隙間を大きくすることによって、化学物質をその隙間にしまい込み、貯蔵することが可能となります。それを可能としたのが、金属有機構造体です。
緑駒
皆さん、炭を利用した脱臭剤はご存知ですか。炭の固体には多くの隙間があり、その隙間に臭いの原因となる物質を吸着することによって脱臭をしています。このような、多くの隙間を持った固体は多く存在しますが、隙間の大きさをコントロールし、安定的に保存させることはとても難しいです。金属有機構造体では、有機化合物と金属イオンを駆使して、狙った大きさの隙間を作る上に、安定的に保存することが可能となりました。
紫駒
金属有機構造体は気体などの分離、回収、貯蔵を効率化できる技術として世界で研究が加速し、産業応用が広がっている。微細な穴が無数に開いていて1グラムあたりの表面積はサッカーコートに匹敵し、狙った物質を大量にとじ込められます。果物の鮮度維持や半導体製造向けで実用化しているが、今後、期待されるのが脱炭素分野での応用です。工場で出る排ガスや空気が含むCO2を分離・回収できれば、温暖化ガス排出を大幅に減らせます。また、燃料電池の燃料である水素を安全に貯蔵するのにも利用されており、これから更なる研究が行われていくと考えられます。
SCIENCE IS ELEGANT
文理学院吉原校高等部理系担当 伴野
こんにちは。吉原校高等部です。
11月22日、23日に中学生が学調特訓で吉原校に集まりました。
最終日には、高校生から中学3年生に向けて、応援の言葉を送りました。
参加してくれた8名の高校生のみなさん、ありがとうございました!
若山も学調特訓に参加させていただきました。
学調特訓の様子は、小中学部の藤本先生がブログにアップしているので、ぜひご覧ください。
高校3年生も間もなく受験シーズンです。インフルエンザ等が流行っていますので、体調管理に気を付けましょう。
(若山)
揚水式発電貯蔵
標高の高いところにある貯水池にある水を標高の低いところに移動させるときに、その水の流れを使って発電をする方式です。標高の高いところに水を組み上げる過程を充電と捉えれば、ある意味電池であると考えることができます。国際エネルギー機関によると、揚水式発電貯蔵は世界で最も導入されているエネルギー貯蔵技術であり、2020年には世界のエネルギー貯蔵の90%を占めています。ダムはこの方式。
バッテリーエネルギー貯蔵
電気を化学エネルギーとして貯蔵するいわゆる電池と言われるもの。一般的にはリチウムイオン電池や鉛蓄電池、新しい技術としては固体電池やフロー電池があります。リチウムイオン電池は現在、実用規模のバッテリー市場を独占しています。2023年では、世界最大のリチウムイオン・バッテリー施設はカリフォルニア州モントレー郡にあり、その容量は550メガワットです。リチウムイオン電池は電気自動車にも使用されています。
フライホイール
フライホイールは、回転するホイールが運動エネルギーを蓄える機械的エネルギー貯蔵装置です。電気は車輪を高速回転させることで充電します。フライホイール・エネルギー貯蔵システム(FESS)は効率的なエネルギー技術と考えられていますが、他の貯蔵方法よりも短時間で放電できます。
圧縮空気エネルギー貯蔵
このエネルギー技術は、電気を使って空気を圧縮し、地下(多くの場合、洞窟)に貯蔵することで機能します。発電するには、空気を放出し、発電機に接続されたタービンを通します。中国、カナダ、ドイツ、米国など世界中で、複数の圧縮空気エネルギー貯蔵(CAES)プラントが稼働しています。
水素貯蔵
電気を使って水の分子を水素と酸素に分解する水の電気分解により、電気を水素に変換して貯蔵することができます。水素が発電や輸送の燃料として使用される際に、エネルギーが放出されます。水素貯蔵は、化学反応によって電気を生成する燃料電池にとって重要な技術と考えられています。
SCIENCE IS ELEGANT 知ることで世界は色づく
文理学院吉原校高等部理系担当 伴野
国語科の「THE KING」あらかわです。この校舎ブログでは私が面白いと思った小説や作家をいろいろと紹介し、能書きを垂れたいと思います。今回は最近読んだ、日本語訳されている翻訳作品編です。
・『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 アンディ・ウィアー
好きな本がある。その中でベスト20を決めろと言われたとする(10は選べない)。すると感受性が豊かな頃に読んだ本がどうしてもベスト20を占める。ここ数年、順位の変動こそあれ、その20冊は不動だった。しかしそんな不動のベスト20に割り込んできた不躾なやつがいる。それがこいつである。あらすじはネタバレになってしまうので書かないけど。
まあこう書くと完全無欠な作品かと思われるかもしれないので、少々欠点を挙げると、設定がぶっ飛んでいて、内容的にも理系の話が多分に含まれる。物理とか化学とか生物とかの話が随所に出てくる。しかも展開のカギがそこに含まれる。が、空気感や概要はなんとなく分かるし、問題のヤバさも伝わってくる。
あの結末を読み終えたとき、私はしばらく動けなくなった。余韻と呼ぶには濃すぎる読後感がいつまでの心の中を覆っていた。そして翌日空を見上げた時、なんでこっち側から見てんだ?という、地上にいることに違和感があるものだった。
・『フェルマーの最終定理』 サイモン・シン
まず勘違いして欲しくないのだが、それは「数学が苦手だろうが関係ない」ということである。サイン・コサイン・タンジェントとかが般若心経の中にこっそり入れられても気づかないレベルの人にもオススメしたい。この作品の肝は「人」である。そこに息づく「ドラマ」である。
ストーリーとしては17世紀に一人の数学者フェルマーが残した「私はこの命題の真に驚くべき証明を持っているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」という【フェルマーの最終定理】というラスボスの前に天才数学者たちが屈していく話なのだが、その意思はまた次の天才に託され、少しずつそのラスボスを弱らせていく・・・かのように見えるのだがそう上手くは運ばない。こうして作品としてまとめられているので、物語の結末はご想像の通りなのだが感動する。そこに至るまでの300年に及ぶ戦いの終着点に必ず涙する。フェルマーの最終定理の前に散っていった数学者たちや、フェルマーの最終定理に至るまでの基礎を築いてきた偉大な数学者たち、彼らの魂がそこに寄り添っているようだった。
「300年間人々を悩ませてきた問題が解ける瞬間に出会える」というだけで十分魅力的ではないだろうか。そこには300年分の苦悩や感動がある。数学者ではない私たちはその一部をお裾分けしてもらっている身分なのだろう。それでも溢れるほどの感動を得られる。
最後にワイルズに言いたい。「全然わからないけど、おめでとう。素晴らしいっ!(←足川先生風味)」と。
こんにちは。吉原校高等部です。
A.Emergency doors can be found at ( ) ends of this hallway.
①both ②each③either ④neither
B. Last summer was perfect for growing vegetables, so the farm( ) a large amount of produce.
①struggled ②yielded ③decreased ④regretted
この2つの4択問題、見た目は同じですが、正解するのに必要な知識は大きく異なります。Aは「非常口はこの廊下の( )側にある」という括弧内に①両方②各々③どちらか④どちらも〜ない、から適切なものを選ぶ問題ですが、意味からは決めようがありません。決め手はendsのsで①〜④のうち後ろに複数形を取れるのは①bothだけ、という理由で①が正解となります。
一方Bは「昨年の夏は野菜の栽培に最適で、農家は大量の野菜を( )」という括弧内に①戦う②生産する③減少する④後悔する、から適切なものを選ばせる問題で当然正解は②になります。
このようにこの2つの問題はAが文法語法といった英語のルールを聞いているのに対して、Bは言葉を知っているかが問われているという点で大きく性質が異なるのです。
ところでAは共通テストの前身であるセンター試験2020年の問題で、Bは昨年刷新された英検2級の最近の問題です。この間わずか5年足らずですが昔ながらの文法問題は消えて、語彙力を問う問題に変わるという大きな変化がありました(大学入試の共通テストからはこのような選択問題自体が消滅しています)極端なことを言えば英語で点を取るために、もはや文法学習は不要で、知っている単語が多ければよい、ということになります。つまり現在の英語のテストは今回のタイトルでもある単語ゲーなのです。
こうお話しすると「なんだ、英語は単語覚えるだけなら簡単じゃん、1人でもできそう」と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。まず、覚えるべき単語数は格段に増えています。多くの学校で使用されているLEAPという単語集は改訂版で単語数が300増えました。また熟語の重要性も増しています。確かに細かい文法問題は無くなりましたが、主要な文法の理解は不可欠でそれがなければいくら単語を知っていても英文は読めません。私見では入試英語の難度はインフレ傾向で今後もこの流れが続くと思われます。
では、変化しつつある入試英語にどのように準備したらいいのでしょうか?まずは基本文法を完全にマスターすることです。例えばパッと見てこのingは何かわかるレベルにすることが必要です。並行して単語力を増やしていく作業をすべきです。文理では学校の定期テストに対応しつつ、1年次で基本文法を終わらせ、2年次ではそれを活かした読解力を鍛えるという方針で進めています。
生徒1人1人が将来進学や就職した先で「英語を学ぶ」のではなく「英語で学ぶ」ことができるようになってくれればと考えています。