こんにちは。吉原校高等部です。
2学期中間テストの結果が出始めています!順位などはまだ発表されていませんので、またの機会に!
≪テスト結果速報≫
吉原高校2年生理系
数学⓶ 100点🌸
高校の数学のテストで満点をとることは簡単なことではありません!ほとんど毎日、文理の自習室を利用して頑張っていました!おめでとう!
(ひ)
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高校の数学のテストで満点をとることは簡単なことではありません!ほとんど毎日、文理の自習室を利用して頑張っていました!おめでとう!
(ひ)
国語科の「THE KING」あらかわです。この校舎ブログでは私が面白いと思った小説や作家をいろいろと紹介し、能書きを垂れたいと思います。
さて今回紹介する作家は、私の中で数少ない、「信用買いできる作家」の奥田英朗である。ただ、彼の作品を読んでいて「このキャラクター最高!」と感じたことがあまりない。『伊良部シリーズ』の精神科医伊良部は別格として、『サウスバウンド』のお父さんもなかなか良い味を出しているが。しかしそんな強烈なキャラクターというのは、奥田英朗小説の中でも少数派である。
では奥田英朗の語る「魅力的な人間」とは何か?それは突き詰めると、「読者と血を通わせられるか」ではないだろうか。伊坂小説や村上春樹小説に出てくるような突飛なキャラクターも魅力的
だが、それとは真逆の「読者と近しい存在」は物語世界に我々読者を引っ張り込む力がある。まるで彼らと一緒に物語を体験しているかのように錯覚させる。我々と同じように翻弄され、苦しみ、藻掻き、足掻く。そんなある種「普通の人」が出てくるからこそ、奥田英朗作品に夢中になってしまう。
と、ついつい前置きが長くなってしまったが、以前のブログで紹介した『サウスバウンド』を除き、ゴリゴリの奥田英朗ファンである私が「これは鉄板」という奥田作品を厳選させてもらった。どれもこれも極上であり、このレベルに慣れてしまうと他の作品が面白く感じられなくなってしまう可能性がある。ぜひとも用法用量を守って欲しい。
『イン・ザ・プール』 『空中ブランコ』
栄えある直木賞を受賞したのは、次巻の『空中ブランコ』ではあるが、『イン・ザ・プール』もまったく遜色ない出来である。ちなみにシリーズにはなっているが、基本的に短編集でありオムニバス形式なので、どちらから読もうが問題はない。まずは伊良部の強烈なキャラに魅了されてほしい。不思議な中毒性があって、最初はただの気持ち悪いオッサンなのだが、次第に伊良部が次になにをするのか、なにを言い出すのか待っている自分に気付くはずだ。読書初心者にもオススメ。
『オリンピックの身代金』
作品に込められた熱量は半端ではなく、読みながら蒸し暑くなってくるほど。これほどのエネルギーに満ちた作品にはそうそうお目にかかれない。それだけのエネルギーがあるからこそ、私たち読者はページをめくる手が止められなくなってしまう。あまりの面白さに、読み終わったあと燃え尽きたような感覚に陥るであろう。ちょっとハードル上げすぎ??
『罪の轍(わだち)』
この作品は人物の書き込みが綿密な分、読み始めは少々じれったい。でも奥田英朗と私を信じてぐっとこらえてほしい。後半で尻上がり的に面白くなるための布石を、少しずつではあるが確実に打っているのが前半なのである。最初がスローな分、後半の加速度は半端ではない。読めば読むほど、のめり込んでいく(ハズである)。
ただこれはどうしても避けられないのだが、『罪の轍』を読んでいる間、『オリンピックの身代金』の影がちらつく。時代背景は完全に同じだし、人物に狭く深く焦点を当てて濃く描いている部分とか、警察の熱い攻防とか、とにかく重なる部分が多い。もしかしたら、『オリンピックの身代金』を書いているときに出てきたアイデアが使われているのかもしれない。そう思うぐらい作風が似通っている。でもその結果、『オリンピックの身代金』という超名作と双璧をなす作品になった。2020のマイベストともいえる作品。
『家日和』
先に挙げた『オリンピックの身代金』や『罪の轍』を代表するように、彼は長編作品の鬼である。彼の長編作品はとにかくハズレがない。しかし、この『家日和』は短編集だし、出てくるのはあくまでも「普通の人たち」である。なんの変哲もない人たちの、ささやかな「問題」を描いた非常にスケールの小さい作品なのだ(もちろんいい意味で)。でもこれが読ませる。サクサク読ませる。
我々と変わらないような普通の人たちだからこそ、そこには大きな問題は必要なくて、ありふれた小さな問題があれば、それだけで上質なドラマになってしまうのだ。長編作品を読む読書体力がない人にオススメの作品。
いやー、本当に奥田英朗はスゴイ。長編も短編も違う攻め方で読者を楽しませてしまうのだから。いくつか紹介して見たが、奥田英朗作品はどれも面白いので、あまり迷わずに手当たり次第読んでもらいたい。ちなみに『町長選挙』と『無理』は数少ない「地雷作品」。←個人の感想です。
以上、参考にされたし。
リチウム
語源:ギリシア語の「石」に由来
原子量6.941 融点:180.54 ℃ 沸点:1347 ℃
リチウムは銀白色の金属で、ナイフで切れるほどに軟らかく、すべての金属の中で最も軽い元素です。リチウムは地球上に広く分布しているが、反応性が高いため単体では存在しない。地殻中では25番目に多い元素(1番は酸素)であり、火山岩などに多く含まれている。リチウムの多くはアンデス山脈沿いに偏在しており、チリが最大の産出国であるが、世界的にリチウムの需要は大きいため、最近では海水からリチウムを回収する技術の開発が進められている。
リチウムは1817年にヨアン・オーガスト・アルフェドソンがペタル石の分析によって発見した。しかし、アルフェドソンはリチウムを単離することはできず、1821年にウィリアム・ブランドが電気分解によってはじめて金属リチウムを単離した。
閑話休題
リチウムは陶器やガラスの添加剤、光学ガラス、電池、医薬品等幅広い分野で利用されている。我々に一番身近な利用例としては「リチウムイオン電池」であろう。リチウムイオン電池はスマホや電気自動車のバッテリーとして様々なところで利用されている。リチウムイオン電池の利点としては、起電力・エネルギー密度が大きく軽量であることが挙げられます。このため、多くの電気を必要とするパソコンやスマホといった電子機器に利用されています。
赤駒
リチウムの用途は、電池や合金といった材料としての用途だけではなく、薬にも使われています。特に炭酸リチウムは、双極性障害の躁状態の感情の高まりや行動を抑え、気分を安定化させる効果を持ちます。このように、リチウムには衝動性や攻撃性を抑える作用があるとされているため、犯罪や自殺、認知症の予防に役立つのではないかと言われています。
青駒
リチウムの利用として現在も様々な研究が続けられています。例えば、リチウムイオン電池の進化させたリチウム空気電池や全個体リチウムイオン電池があります。また、リチウムイオン電池には、多くのレアメタルが使われていますが、レアメタルを使わずに、手に入りやすい元素を使って同程度の性能の電池を作る研究もされています。これらの研究はこれからもどんどんと発展していきますので、興味がある方はぜひ大学で研究してみてください。
SCIENCE is ELEGANT
「知る」ことで世界が「広がる」、「学ぶ」ことで世界が「色付く」
文理学院吉原校 理系担当 伴野
国語界の王、「THE KING」あらかわです。この校舎ブログでは私が面白いと思った小説や作家をいろいろと紹介し、能書きを垂れたいと思います。
今回はいよいよノーベル賞発表間近(文学賞は10/10(木)?)ということで、、
毎年恒例の2024ノーベル文学賞予想【最終確定版】をしてみます。ちなみに候補者は非公開です。
この10年で4回的中させている私が分析・吟味・検証を重ねた結果、神に選ばれた今年の受賞者候補は以下の作家たちです。
ちなみに今年は女性が受賞すると予言しておきます。候補者は非公開ですが。
本命(◎)はヨーロッパの作家から
ネイヤ・マリー・アイト(デンマーク)
エルタ・キンスキー(ドイツ)
対抗(〇)はこの3名
ジェニー・エルペンベック(ドイツ)
レイチェル・カスク(イギリス)
エレン・シクス―(フランス)
単穴(▲)はこの4名
ハン・ガン(韓国)、小川洋子 多和田葉子
ジョイス・キャロル・オーツ(アメリカ)
大穴(△)はこの5名
金井美恵子 川上未映子
マリリン・ロビンソン(アメリカ)
タン・トゥエット(中国/ベトナム)
ソルベイ・バッレ(デンマーク)
ちなみに候補者は非公開です(←大事なことだから3回言いました)。的中したら「神は実在した」とSNS等で拡散するべし!
国語科の「THE KING」あらかわです。この校舎ブログでは私が面白いと思った小説や作家をいろいろと紹介し、能書きを垂れたいと思います。
2010年本屋大賞第2位にも輝いた『神様のカルテ』の紹介です。
ドラマ化や映画化もされた作品なので、知っている方も多いと思う。
3つの短編からなるこの作品は、その短さとは裏腹に「地域医療」「命」「尊厳」「恋愛」「友情」「人生」「医者の使命」などなど、みんなが大好きなテーマがこれでもかと詰め込んである。だからといってごちゃごちゃした作品では全然なくて、シンプルにまとまった読みやすい作品である。シンプルなのに重みがあるとか優秀すぎ・・・。多くのテーマを抱えているからこそ、誰もの心に引っかかるポイントがある。 たぶん、好きにならない人はいないだろう。無敵タイプの作品だと思う。続編が出るってことはそういうことでしょ。
『神様のカルテ』は一風変わった語り口で展開される。すべて主人公の栗原一止(いちと)視点で語られているのだが、この男が作品内において「夏目漱石マニアの変人」という設定になっているので、これを反映した語り口だ。ぱっと見は古風な言い回しが多用されていて堅苦しい印象を受けるが、その実態はボケと悪態であり、そのギャップに思わず笑ってしまう。『神様のカルテ』が多くの人に受け入れられたのは、この独特な語り口にもあると思う。
私は医療の専門知識があるわけではないので、『神様のカルテ』で描かれる医療現場の様子が事実なのかどうかとか、医療知識が正しいのかは分からない。しかし作中で出てくる医療知識の取り扱われ方があまりにも自然なので、雰囲気としての説得力がかなり高い。分かっている人、という感じがビンビンする。まあ現役の医者が書いているのだから、当然の話だろう。
現役の医者が書いたからといって小説が売れるとは思わないが、フィクションにとって必要な「説得力」を生み出すためには、本物の知識がある人の方が適任であることは間違いない。だからこそ小説家は新作を書くときに必死に勉強したり、取材に走ったりする。
で、『神様のカルテ』の場合、もろに地域医療の最前線を描いていることもあり、作者の夏川草介の面目躍如。思う存分語ってくれている。容態の急変した患者が出てくるシーンで飛び交う医療用語の弾丸には、意味が分からなくても本物の緊張感が溢れているし、「医者はどこまで患者を生かすべきか?」という非常に難しい問題には、最前線で戦う医者の苦悩の片鱗を見せている。
現役の医者が持つそんな「本物」をフィクションの世界に溶け込ませることで、優秀な作品に仕上がっているのだ。ただのフィクションには生み出せない「重み」がある。自らの持つ医療知識を金儲けに使っていると言ってしまえばそれまでだが、医者がエンタメに徹すると優秀な作品ができる、という好例だと思う。
以前何かの記事で読んだのだが、欧州では胃瘻(いろう)が虐待と認識されているそうだ。なにかと言えば欧州を例に挙げてしまうのが後進国日本の悲しさだが、新しい価値観を勉強する上では仕方ないだろう。胃瘻とは胃に直接栄養を送り込み、患者の意識がなくても無理やり生かすことができる、という医療技術である。患者本人にしゃべったり、意思を伝えたりする能力があればいいが、寝たきりだったり、植物状態だったりする場合、胃瘻が患者にとって本当に幸せなことなのかは、難しいところだ。「早くラクになりたい」と思っているかもしれないし、「ずっとこのままにしてほしい」と思っているかもしれない。とにかく分からないのだ。
きっとこれから先、さらに似たような問題は増えることだろう。医療技術が進歩はしても、退化することはないからだ。『神様のカルテ』はフィクションでありながら、私たちの人生にも関わる大きな問題を突きつけてくる。いや、そんな激しさはないか。物語を通して優しく語りかけてくる。「あなたはどう考えるか?」と。
間接的にではあるが物語の中の死に触れることで、読者の中に「死との距離感」が生まれることだろう。死は誰のもとにも平等に訪れるが、その一方でいつ訪れるかは誰にも分からない。だからこそ、死に対する距離感がつかめないまま、私たちは日々を過ごしている。近くにある些細なことばかりに目を向けて生きている。遠くを見れば、その限られた道のりに絶望するからかもしれない。見なければ「自分には関係ないことだ」と逃避できる。
しかし、私たちが本当に命を全うしたければ、まずは死を見つめなければ話にならない。期限がないものに人は本気になれない。本気とは必死になることである。真剣になることなのだ。
いつだって我々の命は限られている。その限られた命を何に使おうか。そんな問いのひとつの答えが『神様のカルテ』には描かれている。
是非読むべし! 以上!!
こんにちは。吉原校舎理系担当の伴野です。この校舎では高2と高3の物理と化学の授業を担当しています。文理のブログでは多くの先生が様々な情報を発信していますが、ここでは私が数年前に理系の知識を垂れ流していた「SCIENCE is ELEGANT」を復活させたいと思います。ではでは…
水素
語源:ギリシア語の「hydro水」と「genes源」に由来
原子量1.0079 融点:-259.14 ℃ 沸点:-252.87 ℃
水素は陽子1個と電子1個という最も簡単な構造からなる原子であり、宇宙において最も多く存在する原子である。その量はダークマターやダークエネルギーを除くと宇宙の質量の4分の3を占め、全原子の90 %以上となる。その誕生は宇宙が誕生してから約38万年後とされており、それまでの宇宙は陽子と電子がバラバラのプラズマ状態であったとされている。
水素は1766年にイギリス人のヘンリー・キャベンディッシュによって発見されました。水素は発見当初、鉄を酸で溶かしたときに発生する「燃える気体」として認知されていました。しかし当時は、燃焼とはフロギストン(燃素)という物質の放出であると考えられていたため、水素は元素として認識はされていませんでした。水素が元素の一つとして認められたのは、フランスの科学者アントワーヌ・ローラン・ラヴォアジェによってフロギストン説が否定されたのちのことである。ちなみに、水素の命名者はこのラヴォアジェである。
閑話休題
みなさんは水素についてどの程度の知識を持っていますか。上の話は水素の基礎的なものですが、現代において水素のさまざまなところで活用されています。例えば、ロケットや燃料電池、水素エンジン自動車の燃料などです。水素は燃焼によって水のみを生成するため、環境にやさしい燃料として注目されています。
黒駒
水素を得るには様々な方法があります。1つ目は、化石燃料や天然ガスを原料として水素を得る方法です。この方法で得られる水素を「グレー水素」といいます。「グレー水素」は製造過程で二酸化炭素を排出するため必ずしも環境にいいとは言えません。
2つ目は、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーを利用して水を電気分解することで水素を得る方法です。この方法で得られる水素を「グリーン水素」といいます。「グリーン水素」は製造過程で二酸化炭素を排出しないため、環境にいいといえます。しかし、再生可能エネルギーを水の電気分解に使わずに、直接電気として使えばいいじゃんという考えもあります。
赤駒
水素の製造方法には他に、光触媒物質を用いる方法もあります。光触媒物質を使うことによって、光を当てるだけで水を水素と酸素に分解することが可能になります。現在では、水を分解するのにより効率のよい光触媒物質の研究が世界中で行われています。日本でも多くの大学で研究がされているので、興味のある人はぜひ化学の道に進んでみてください。
SCIENCE is ELEGANT
「知る」ことで世界が「広がる」、「学ぶ」ことで世界が「色付く」
文理学院吉原校 理系担当 伴野
本日の授業は通常通り行います。
富士市では、断続的に激しい雨が予想されますので、通塾は無理のないよう安全を優先してください。