事象の地平面 ブラックホールはその重力の強さから光でも光も脱出不可能となります。しかし、重力は天体から遠ざかるほどその大きさは小さくなるため、一定距離離れると光が脱出できるようになります。ブラックホールにおいて光が脱出できない半径を「シュバルツシルト半径」と言い、この半径を持つ球面を「シュバルツシルト面」またの名を「事象の地平面」と言います。
重力崩壊 天体が自身の重力に耐えられなくなり内側に崩壊していく現象で、超新星爆発やブラックホールの形成といったイベントと深いかかわりがある現象です。天体が重力崩壊を起こすと、膨大な量の重力によるエネルギーが解放されて超新星爆発(スーパーノヴァ)を起こします。質量が太陽の30倍を超えるような巨大な天体では、極限まで重力崩壊が進み、ブラックホールが形成されます。
不確定性原理 普段我々が目にするスケールでの運動(ボールを投げる等)では、物体の速度と位置はどちらも知ることは可能です。しかし、電子や陽子といったミクロの世界では、速度と位置を同時に知る(確定させる)ことは不可能となります。これを不確定性原理と言います。これは、観測技術が未発達だからではなく、どんなに技術が発達したとしても不可能なものとなります。
SCIENCE IS ELEGANT
「知る」ことで世界が「広がる」、「学ぶ」ことで世界が「色付く」
文理学院中島校 理系担当 伴野
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