【厚原校】サワガニと水のはなし

こんにちは。厚原校の芹沢です。

先日、雨上がりに散歩をしていたところ、小さなサワガニが弱り切った様子で道路をとぼとぼ歩いていました。

おそらく、雨が降っている間に川から出てきて、そのあと川に戻り損ねたのでしょう。すっかり乾燥してしまっていたので、食料と水分を与えて近くの水場に運びました。

サワガニといえば、この辺りではあちこちで見つけることができる身近なカニです。小さいころ、川へ遊びに行ってこのカニを捕まえた記憶がある方も多いのではないでしょうか。

しかし、実はこのサワガニ、日本でしか見つけることができない固有種であり、世界的には割と珍しい種だったりします。海に行くことがなく、一生を淡水で過ごしたり、ミジンコに似た姿の幼生期間を経ずにそのままカニの姿で生まれてきたり、カニの中ではちょっぴり変わり者です。

そんなサワガニですが、もう一つの特徴として、「非常にきれいな水があるところを好んで暮らす」というものがあります。芹沢家に住むミシシッピアカミミガメはドブ川だろうが沼だろうが粘り強く生きていけるしぶとさがウリですが、サワガニはもっとお上品でデリケートな生き物です。きれいな水がないと生きられません。

つまり、サワガニが身近にたくさんいる地域というのは、生き物にとって暮らしやすいきれいな水が流れる地域ということです。サワガニが元気に暮らせるほどの水の美しさも、私たちが知らず知らずのうちに受けている富士山からの恵みであると言えるかもしれませんね。

……さて、そんなカニさんのお話はこのくらいにして、今日は中学1年生と中2Hクラスの授業日です。鷹岡中の定期テストが迫っています。今週からは国語も小テストを開始するので、一緒に頑張っていきましょう!