中島校舎 高等部 土曜の人 加藤です。
今日は土用の丑の日らしいですよ。土曜の人的にははずせませんね。ウナギが食べたい…!最近は丼物チェーン店だけでなく様々なお店がウナギを前面に出していて、街を歩いていても車で走っていてもそこかしこで見る機会があります。上手いですよね。目につく所でその「ウナギ」の3文字、漢字で「鰻」1文字。サブリミナル効果ってやつでしょうか。意識したくなくてもしちゃいますよね。
さて前回は化学の勉強で意識しておいてほしいことを書きました。今日はもうちょっと具体的なお話を。
本格的に化学を勉強する、となった時にまずは使う道具選びだと思います。理科すべてで言えることですが、学校傍用問題集とされているセミナー、リードα、アクセス。これらの問題集は最後の最後まで頼れる本となります。使わない選択肢がほぼ無いくらいに考えておいた方がいいでしょう。
特に化学に色濃く出ていますが入試問題は基本問題の集合体です。一つの大問に3~6個程の単元が含まれているような作りがメイン。組み合わせも”お決まり”の出され方(気体法則+ヘンリーの法則、熱化学+化学平衡など)から、馴染みのないいわゆる”初見”の形まで幅が広いです。切羽詰まって来るほどこの組み合わせがわからなくなり、「何の組み合わせか考える」ことから「この問題をどうにかする」方向に思考が偏ってきます。ピンポイントに「この問題だけはこう考える」という解き方は無いとは言いませんが、極端に少ないのが理科の特徴。だからこそ一つ一つの現象に対して一対一で取り組める状態をまずは目指して欲しいのです。それができて初めて「何の組み合わせか考える」ことができるようになる。さらに組み合わせが見えれば、まずはその基本事項から考えよう、と動き出せる。問題に対する道標として考えて行けるんですよね。入試問題を解く際に迷子になることが減っていきます。
だから基本問題がメチャクチャ大事になります。公式の使い方からはじまり、その単元の「よくある言い回し」などを基本問題から吸収することで、長い長い問題文からその単元の要素を抽出できるようになっていく。迷子になる前に、「この単元ではこう使ったから…」と動けるようになっていく。まずはこの状態を目指して欲しいです。
そういう意味で先程の問題集はとにかく優秀。典型パターンを基本例題、問題でほぼ網羅しています。また、多少の組み合わせもそこまで長くない分量で発展例題、問題でカバーされているので”入試で出るならこういうかたち”を学ぶことも可能です。ちゃんと使えば初心者~上級者まで全員が満足できる問題集です。
化学は組み合わせの出題が多いからこそ「基本の網羅」がとにかく大事。まずは一周解き終えることを目標にしてみてください。学校の課題になっているならちゃんと取り組もう!
そして、すでに課題が「重要問題集」などのハイレベル問題集になっている学校の方。すんなり解ける人は全然良いのですが詰まる部分、単元があるなら絶対にセミナー、リードα、アクセスに戻りなさい。戻りましょう、ではなく戻りなさい、です。理由は上に書きました。基本に忠実に解く、基本の組み合わせの教科だからこそ軽んじた分の影響が結構すぐに出る教科です。「今更基本なんて解いていられねえよ」って人ほど思わぬ躓き方をします。簡単に沼に嵌ります。そういう人を過去沢山見てきたからこそ、悪いことは言いません、「基本」を徹底してください。
やっぱり長くなっちゃいましたね。このへんにしましょう。では、良き化学ライフを。