【高等部 中島校】暑い夏に受験生を熱くさせるために圧をかけていく(化学編)

中島校舎 高等部 土曜の人 加藤です。

昨日、今日と涼しくてとても過ごしやすいですね。毎日とはいかずともこういう日が何日か欲しいですよね。ちなみに山梨は富士吉田では寒いくらいでした。上着を着てる人もいたくらい!Tシャツ+自転車で来た生徒さんは風邪ひかないように気を付けてください。

さて他の校舎のブログで物理についての話を書いたんで、こちらでは「化学」についての話を。

その時に書いた内容と被る部分があるのですが、この化学も夏休みの期間に仕上げ切る、極めることは難しい教科となります。理由もほぼ同じで、①まだ学校のカリキュラムが終了していないこと、もう一つはちょっと物理と変わりますね。②自分で予習が極めて難しいこと。この2点がネックとなります。

について、学校で習ったそばから模試で出てくるので、原理・原則を覚えたての状態で実践することになります。なので物理と同じく、学校、文理の授業も自分の勉強時間として高め続ける必要があります。じゃあ自分でどんどん先行して問題集解きますよ!とはできないのがの部分ですね。

について、多くの学校で残している単元が”有機化学”という内容。簡潔に言うと暗記+パズル、推理ゲームの単元なのですが、ここを予習しようとすると、何を覚えるべきか、何を問題に落とし込むべきか、何に焦点を当てるべきかが何もわからず問題を解く際に「問題に悩むのではなく文章読解にひたすら時間をかけてしまう」ことが多くなります。

僕の授業でも夏休み明けから急ピッチで有機化学を取り組みます。そこで問題のどこで何を読み取るか、をきちんとまとめるつもりです。しかしそれだけでは絶対に時間が足りません。上で書いたように、学校も文理の授業も全て自分の勉強として、自分の知識としてしっかり身に付けていくことが何よりも大事になっていくでしょう。取り組みが後手に回る分、すべての時間をコツコツ有効活用していきたいですね。コツコツが勝つコツです。

そんなわけで化学は夏で完璧な状態はかなり難しい教科です。なので目指すところは既習範囲の完成です。”理論化学”と”無機化学”の二つ。これを完成に近い形に持っていくことが望ましいです。特にいままで受験勉強としてまともに化学に向き合っていなかった人は、まず真っ先に理論化学を一通り終えましょう。単元は分かれていますが、無機でも有機でも出てくる計算は、すべて理論化学内で説明をされています。なので”暗記はできてなくても計算は手が出せる”状態をまずは目指してほしいです。

その計算が無理なんじゃい!って人は化学の最初、mol計算をまずマスターしているか、を是非この機会に見直してください。この教科のほぼすべての計算はmol計算に結びつきます。「今更…」って思う人ほどここが抜けていることが多いです。授業でも度々言っていますが、どの教科も「最初に習う=最後まで使う」ものです。ここがぐらつく人は騙されたと思って取り組んでください。解答・解説の見え方が変わりますよ。ついでに「固体なのか、液体なのか、気体なのか」、という視点を養うことで、理論化学の理解は大きく前進するでしょう。短時間での完成は無理です、時間をかけて練習するもの。でも練習していく中での視点の変化は短時間で実感できるでしょう。視点が変われば世界が変わる。そんな教科だと思っています。

長くなったのでここまでにしましょう。では、良き化学ライフを。