「富士山のほうがよくないですか?」なんて生徒から。
こんにちは。鎌矢です。天王山という表現は、勝敗などに対して大きな要因になる事柄に対して使うものです。夏は受験の天王山とは夏を制したものが受験を制する、ということですね。表現の意味は知っていましたが、語源は知らなかったので、「たしかに富士山のほうがデカいか…」なんて思ったりしました。夏は受験のエベレスト…?さすがに険しいかな…?
なので天王山の由来、調べてみました。
この天王山、過去の合戦で関わったものらしいですね。その合戦の名も、旧「天王山の戦い」、現「山崎の戦い」です。この合戦、両者のどちらが天王山を占拠できたかが、勝利を勝ち取る大きな要因になると主張されていたようです。なるほど、だから「天王山」という表現が、大きな要因たりうるものに使われているのですね。なるほどなるほど…となるのですが、ここでこの天王山の戦い、現在は山崎の戦いと名前が変わっているのです。どうやら、当時の史料からは、天王山の争奪や占領についての記載が確認できず、後記などには記載されているのでいわゆる「作り話」ではないのか、というらしいのです。天王山が勝敗を分けたとはっきりと示す史料がないと。ということから、天王山の戦いという表現が正しくなくなり、山崎の戦いに名前が変わったみたいな経緯がありそうですね。天王山というのは、勝敗を分ける重要な要因かもしれないし、関係ないものかもしれない存在ということですね。おや?夏は受験の天王山…?
実際の天王山がどうだったのかはさておき、慣用句として成立している天王山。夏は受験を左右する大きな要因であるのは間違いないですからね!夏を制してリードしよう!