こんにちは。物理だと、波が大好きな鎌矢です。
物理は、私も3年になるまでは苦手な方で、波も当然苦手だったのですが、受験勉強をするうちに最も得意な所になりました。まあ、今はもういろいろ忘れちゃって…波は、海とか音とか光とか、そんなところで出てきて、高め合うだか、打ち消し合うだとか、あるやつです。そんな波について、大1の頃の思い出を少々。
大学1年生になった私には、やりたいことがあったんです。…「ゲームの中のボイスを抽出したい」と。…はい…趣味で、あ、はい…スイマセン… ゲームですから、曲も流れて効果音もなっての中のボイス、最低3種類の音が同時になる環境で、欲しいものだけを取り出したかったのです。そこでなんとか、効果音を出さないようにしてBGMとボイスのみの音源は出来上がりましたが、ここからどうしようかと…
音は、波です。欲しい音といらない音が同時に流れている、つまり、2つの音が合成された音源が出来上がったのだから、いらない音、つまりBGMだけを打ち消すことができれば…「逆位相」。音は波、振動なので、「~」みたいな形をしています。この位相を逆に(上下反転)したものを、逆位相の波と言います。位相が逆なので、同時に元と逆位相の音が流れた時、上に行く波と下に行く波がお互いを完全に打ち消し合って、無音となります。つまり、BGMの逆位相を合わせれば、いらない音を消し去れるんじゃないか…と考えました。いざ同時に流してみれば、構想通りボイスだけになるではありませんか!これには私大満足。ここまでうまくいくとは思わず、自分をほめちぎりました。「このボイス好きなんだよなぁ」と1日中聞いていました。
…なんてことをしていた大学1年生、その2年後。研究室の先輩のPCから、なにやらキレイな歌声が。アカペラで。「先輩、これ歌ですか?」「曲から声だけ取り出してるよ」「…逆位相使ってます?」「え、…わかる!?」…同じことを考えているのは世界のどこかに必ずいる。それを目の前で見せつけられた一幕でした。
文理学院では、5/19から定期テスト終了までほぼ毎日、定期テスト対策を
行っていきます。…つまり、もう始まっています!
新年度1発目の定期テスト、スタートダッシュではりきっていきましょう!
ちなみに、今日の話、逆位相を使った特定の音を打ち消す技術は、いまや有名な「ノイズキャンセリング」という名でイヤホンとかに搭載されているものになっています。2008年にヘッドセットに搭載されて販売されたようです…私の大学1年生は2013年…俺がもう少し早く生まれていたら、がっぽがっぽだったんですかね…なになに?開発に着手したのは1980年…あぁ、俺生まれてないや。…まあ、同じこと考えている、ってのはそれはそうか…