安西校R4-210【新聞検定】

9/26(月)快晴〇

このたびの台風15号による被害にあわれた皆様には心よりお見舞い申し上げます。

静岡県災害ボランティア本部のホームページ(クリックするとリンク先に飛びます)

にアクセスいたところ、現状ボランティアは募集していないとの事なので、ニュースで情報収集するにとどめています。ボランティアが募集されたら即、申し込み、罹災者の方々のお力になれるようにいたします。

【鳥坂に住む知人の家は床上浸水し、家電全滅。駐車場も泥であふれていました。】

絶句するとともに、難渋している方々の手助けをしたいと思いました。

 

話は変わりまして、文理学院では「新聞検定」を実施します。

新聞検定HP(クリックするとリンク先に飛びます)

私が小学生時代、新聞は巨大なメディアであり、世論に働きかける力は今とは比べ物にならないくらい大きなもので、正に「社会の木鐸」でした。(世の人々を目覚めさせ、教え導くこと。木鐸(ぼくたく)は、古代中国で法令などを伝えるときに鳴らせられた、中が木製の鈴のこと)

 

子どもの時、私の家は「日本経済新聞」「朝日新聞」「産経新聞」の3紙をとっていました。

子供心に同じニュースが載っているのに、3紙もとるのはお金の無駄遣いに感じていました。

小学生くらいだと、新聞もTV欄くらいしか見ず、月2回の古紙処分が私の仕事だったので、本当に面倒くさく感じていました。

小5になったところで、親から3紙の社説を読み比べてどう思ったか、毎日毎日夕食の前後に聞かれるようになりました。読まないと答えられないので、3紙の社説だけは読むようになりました。小学生には難しい言葉・漢字が多く、読めない漢字、意味が分からない言葉は親に聞きながら読みました。

国語教育の一環かと思いましたが、父親は、まっさらな子供に「保守」と「革新」の論説を読み比べてどちらにシンパシーを持つか実験していたふしがあります。

わが子をモルモットにして実験するのは、本当に辞めてほしかったです。

その内、朝日新聞朝刊のコラム。「天声人語」の書き写しを命じられました。

さすがに面倒なので、やりたくないと抵抗しました。

親曰く、新聞の一面コラムは文章としての完成度が高く、名文が多い。句読点の打ち方や作文の作法を学べるのだからやりなさい。と言う話で拒否権はありませんでした。

おかげで小5なのに「大平正芳」や「四十日抗争」とか「角福戦争」とかよく理解できぬまま書けるようになりました。

思い出しても、かったるくて嫌々やっていた当時の気持ちがよみがえります。

年をとっても写経とかは絶対にやらないだろうと確信しています。

1975年から1988年までの天声人語は、当時朝日新聞の記者で、後に日本エッセイイスト・クラブ理事長になった辰野和男さんが担当していたので、はからずも辰野和男さんの文章を小5小6の2年間休刊日以外は毎日読んで書き写しをさせられました。

今考えると小学生には高度ですが、良質の文章教材だったと思います。

 

新聞コラムは、

  • 紙面スペースに限りがあるので、だらだら書かず、伝えたい要点を明確に伝える。
  • 一文に一つの意味のみで、複数の伝えたいことは文を分ける。
  • 一文は簡潔に短く。

上記理由で、句点「。」が多く、読点「、」が少ない傾向があります。

 

新聞は、即時性においてラジオに劣り、臨場感においてTVに劣り、普遍性においてネットメディアに劣ります。

しかし、「限られたスペースで」「わかりやすく」「伝えたいことを簡潔に」書かれたもので、ラジオ・TV・SNSに比べ、読み手に内容を吟味して咀嚼する時間をくれます。

是非、この新聞検定を通じて、散文の良文に親しみましょう!

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