「あれがデネブ アルタイル ベガ」
君は指さす夏の大三角 覚えて空をみる
やっと見つけた織姫様 だけどどこだろう彦星様
これじゃひとりぼっち
閑話休題
デネブははくちょう座のα星(星座の中で最も明る星のこと)で、夏の大三角形を構成する星です。神話においては、七夕伝説で織姫と彦星が天の川を渡る際に、カササギが橋の役割をするとされており、そのカササギの尾の部分にデネブが位置すると考えられています。また、ギリシャ神話では、ゼウスがレダという女性に合うために白鳥に変身したという物語が、はくちょう座の由来の一つとされています。
紫駒
アルタイルはわし座のα星で、アラビア語の「飛ぶワシ」に由来します。日本では彦星という名前で知られていますが、中国では牽牛星(けんぎゅうせい)と呼ばれています。これは、七夕伝説ができた当時の中国の男子の敬称によって読んだものとされています。アルタイルは太陽からの距離が約17光年離れており、観測結果によると秒速250キロ以上で自転していることが分かっています。
橙駒
ベガはこと座のα星で、アラビア語の「落ちゆくワシ」を意味する言葉が変形した名称と言われている。日本では織姫という名前で知られていますが、中国では織女星(しょくじょせい)と呼ばれています。ベガは太陽から25光年離れており、アルタイルよりもさらに遠いところに存在しています。しかし、アルタイルが太陽の1.6倍の大きなのに対して、ベガは太陽の3倍となっているため、遠い場所にあってもアルタイルよりも明るく見えます。ベガもアルタイルと同様に高速で回転しており、ベガの周りには惑星があるかもしれないとも言われています。
SCIENCE IS ELEGANT
星に願いを、天に思いを、地に希望を…
文理学院中島校 理系担当 伴野