大月校舎 高等部 火曜の人 加藤です。
今週は雨が多そうですね。静岡県は梅雨明けしてしばらく経ったぐらいですが山梨はこの雨が終わってようやくの梅雨明けなんでしょうか。個人的には暑いよりも涼しい方が好きなんでこのくらいの気温が続いてほしいですね。
前回は物理についてこういうイメージで夏の勉強をして欲しい…!!という内容をまとめました。今回はもうちょっと具体的に何を使うか、というお話を。
物理をいざ勉強しよう、と考えた時にまず皆さん何から手をつけますかね。教科書を最初から追っていく、問題集を頭から全部解く、YouTubeで勉強系動画の物理を全部見る…色々取り組めることはあるんです。
自分の勉強を、となった時にお願いしたいこと。それは「自分の手で問題を実際に解く」ことを必ずしてほしい、ということです。参考書、教科書を読んで単元の理解をする、動画の授業で見て聞いて理解する、ということも大事ではあるんですが優先度はちょっと下がるんです。
この教科のキツいところは理解・把握できても、いざ問題を解こうとしたときにその「理解した内容を解答に取り入れるところにハードルがある」教科です。なので実際に問題と対面し、実際に考えて、どこにどの式が使えるのかということを実際に悩むことが何よりも大事。この”悩む”段階が無いと、「各単元の法則、公式はどういう場面で使うのか」(前回のブログでも出てきたフレーズですね)が一切身につかないです。
また、積み重ねの教科でもあるので”前の単元で出てきた法則”も組み合わせて問題と戦います。なので例えば”運動量保存則”を扱う単元で”エネルギー保存則”も一緒に使いながら解答していくんですね。授業を受けてくれている人には「区別ついてる?」「公式ごちゃごちゃになってない?」と優しく、激しく、確認しながら問題を解いておりますが、、、正直物理の得点力が低い原因の大半がこの「単元ごとの原理・原則、公式の整理ができていない」ことにつながっています。もうね、言い切ります。これが整理できただけで共通テストは絶対に平均点を超えます!断言できる!そのくらい受験生の皆さんは膨大な原理・原則、公式に圧倒されている、とも言えますね。
なのでこの夏、皆さんの物理の勉強の中心はまずこの「原理・原則、公式の整理」です。言葉のごちゃつきもここで整理してください。運動量と運動エネルギー、仕事と力積のように言葉が似ている物、公式が似ている物。全部整理整頓して区別をつけること。これがまず最優先です。そのために基本的な問題をテンポよく、実際に解きながら、身につけていく、取り入れていく、血肉としていくことが何よりも大事だと思っています。
使う問題集は正直何でもいいです。ただ、「基本的な問題をテンポよく、実際に解く」ことを重視するならセミナー、アクセス、リードなどの傍用問題集を超おすすめします。発展問題は抜きにして、それ以外をまずは一周してみましょう。自分の中で整理をするのに最適です。
長くなったのでこの辺にしましょうか。物理は実際に悩めるようにならないと辛い教科だと思うのでまずはその状態に持っていくのを目標に。
では、良き物理ライフを。