【高等部 中島校】本腰入れて

中島校舎 高等部 土曜の人 加藤です。

2学期に入ってしばらく経ちました。まだまだ夏の気候ではありますが、まだまだ夏休み気分な人は流石にいなくなってきましたね。山梨では週明けから定期試験の高校もあり、ここから勝負の期間です。また、3年生の模試がある高校もあり、全学年気が抜けない期間となります。

「入試に出やすい単元ってどこですか?」

毎年結構聞かれます。今年も聞かれるようになってきました。

正直ココだけが突出して出やすい、という単元は僕の担当する物理・化学ではありません。特定の大学における入試では、ある程度の傾向はあるかもしれませんがそれも「傾向」なだけで、たぶん10年単位で見てみたらどこの単元も満遍なく出題されています。

物理では最後に扱う”原子”の単元だけが、大学によって出る、出ないが唯一分かれていた単元ですが、共通テストで1問は必ず扱われていることを考えるとスルーする意味はあまりない部分です。(実は聞かれることが結構決まっているのでむしろ積極的にやって欲しいです)

だからこそ「どれも出やすい」し、それは全教科共通です。残念ながら。コレさえやっておけば○○点取れますよ、って話も「問題集の数ページ」ではなく「問題集まるごと1冊」単位です膨大なんです。悩める受験生に救いの手を差し伸べたいのはやまやまなのですが、こればっかりは偽れない。

だからこそ、苦手潰しが得点に直結します。100%どんな問題が出ても答えられる単元が1つあるよりも、理解度70%程度の単元が3つある方が得点は上回る正答率90%を100%にすることよりも、正答率0%を50%にすることの方が負担は少ない。全体で見たときの自分の弱点をまず考えて、そこを鍛えていこう。

上に書いた模試。これが残り短い期間の一つの指標です。どの教科も間違えた問題の追及をしましょう。なぜ間違えたか、だけでなくそもそも単元の理解が足りていないか、の見極めもして、その足りない部分を補う勉強をすること。弱点を鍛える勉強をすること。何度も書いて来ましたが、改めてコスパ・タイパの追及よりもまずは量です。ちゃんと自分の頭で悩んで、手を動かして、自分で間違えながら身に付ける。遠回りに見える勉強を今こそ追及してください。3カ月後にはできないことです。でも3カ月後に明確に差として現れる部分です。

共通テストまで約130日。もうすぐ二桁になりますね。焦る時期だからこそ、今できる事を確実にこなしていきましょう。地道に地道に。焦る前にまだやることがある。