ここからは驚きの連続が始まります。泊まる部屋は下から2番目の「能登客殿」だったのですが、受付で「料金は変わらず,雪月花特別室を用意させてもらいました。」と言われました。皇室の方が泊まる「浜離宮」が最高ランクの部屋ですが、その次のさらに雪月花最上階角部屋を用意してくれたのです。3人で行ったということもあるのでしょうが,支払った金額の3倍近くする部屋でした。コロナ禍で客数が3分の1以下で空いている部屋を惜しみなく提供してくれたようです。館内をゆっくりめぐれる「美術館ツアー」があるというので参加しました。館内の廊下などにオーナーが集めたという美術品が展示されていました。いずれも数千万以上するものだということでした。また客室係りの方は客の年齢・出身地などを考慮し最も話が合う方を選んでくれてるようです。これから行く旅先などの情報もたくさん教えてもらいました。食事は夕暮れの海がきれいに見える別室を用意してくれました。また会話の中で「なくなった父も連れて来たかった」「母の誕生日が近い」などいったのでしょう、食事のときに亡父の陰膳を無料でつけてくれたり,副支配人さんが母への九谷焼の湯飲みを誕生祝として持ってあいさつに来てくれました。
中部地方は赤みそです。出汁の「いしる」もおいしかったです。朝食前に部屋係さんが部屋に来てお茶と梅干を出してくれました。梅干は1日の難除けになるそうです。「朝から天気が良いのでいい旅になりますよ。」とも言葉を添えてくれました。奥さんは梅干が苦手でしたがこれを機に食べることができるようになりました。加賀屋効果です!
今できることを全力で,全社員で,提供する、何気ない会話の中から客を喜ばすことを常に探している等々、真のサービスを教わった気がしました。
ある県の有名なデパートで朝一に寿司店に入りました。出てきた寿司はシャリはぱさぱさでネタはひなびてました。昨日の残りをだしてきたのでしょうか。また、外見高級そうなステーキ屋で1番安い料理を頼んだ時さげすまされるようなサービスをされたこともあります。なだ万茶寮で1番安いコース料理を頼んだとき、最高の接客対応をしてもらったことを覚えています。ですから加賀屋・なだ万は大びいきです。
能登地震の影響は加賀屋でもものすごく、加賀屋にかかわらず、全国の様々な被災地には心付け程度のことは折に触れさせてもらっています。
加賀屋②PS 5回ほど前に北京の紫禁城(故宮博物院)の話をしましたが、小俣加美先生が「ラストエンペラー」のDVDを貸してくれました。紫禁城での撮影が多く、この映画だけでもかなり故宮を味わえます。