今日で9月も終わり、今年も残すところあと3か月ですね。
先日、中2の社会の授業で「欧米の近代化」をやりましたが、そこで専制君主制というのが出てきました。専制君主の代表的な例として挙げた3人のうち2人が実は9月生まれでしたので、今日は今月誕生日を迎えた世界史上の人物について紹介したいと思います。
まずその2人とは、イギリス女王エリザベス1世とフランスの太陽王ルイ14世です。
2人の誕生日は近くて、ルイ14世は9月5日、エリザベス1世は9月7日と2日違いです。もっともルイは1638年、エリザベスは1533年生まれなので、100年以上違います。
エリザベス1世はヘンリー8世の次女として生まれ、イギリスの黄金時代を築いた人物で、生涯結婚しなかったため「国家と結婚した女王」と言われました。
簡単にまとめると、父が創設したイギリス国教会を確立し、スペインの無敵艦隊を破って東インド会社を設立して海外発展の基礎を築きました。文化面でもシェイクスピアなどの優れた劇作家が活躍し「エリザベス時代」と呼ばれます。
ルイ14世は、ルイ13世の長男で4歳のときに即位し、76歳で死ぬまで実に72年も君臨しました。ギネス記録に認定されているそうです。彼の有名な言葉に「朕は国家なり」というものがあり、「私(国王)こそが国家そのものである」と解釈されますが、実際にルイ14世が言ったかどうかは定かではありません。彼を賛美していた啓蒙思想家のヴォルテールが著書の中で紹介したそうです。
宰相などを置かずに国王自らが政治を行う「親政」をはじめると、貴族の力を弱め王権を強化し、貿易を盛んにして有名なヴェルサイユ宮殿を建てました。そして次々と戦争を行い領土を広げたことで国民の人気はありましたが、お金をたくさん使ったせいで財政は非常に厳しくなりました。
ところで、このルイ14世の父13世のときに宰相だったリシュリュー枢機卿という人がいるのですが、この人も9月9日生まれで、何だか数奇な運命を感じます(ただの偶然には違いないのですが…)。
リシュリュー枢機卿という人は、まずカトリック教会の非常に高い地位にいる人で、同時に首相に当たる宰相という役職を18年も務めた人です。王権を強化し、フランス絶対王政の基礎を築いた人物ですが、私には歴史上の事跡よりも「ダルタニャン物語」の中の登場人物として大変懐かしい人物なのです。
有名な「三銃士」は「ダルタニャン物語」という三部作のうちの第1部です。その中でリシュリュー枢機卿は、権謀術数(この言葉もこの物語で知りました)を駆使して、ダルタニャンと三銃士たちに立ちはだかる最大の敵として描かれています。ダルタニャンたちが巻き込まれる事件の背後には必ずこのリシュリューが黒幕として存在し、その策略に翻弄されるのですが、単なる悪役ではなく、圧倒的な知略と政治力で王権を強化する優れた政治家として描かれています。子どもの頃、この血沸き肉躍る物語を夢中になって全巻読みました。
今日は、9月の締めくくりとして、欧米の近代化にちなんだ3人の物語をつづってみました。
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