【高等部 中島校】SCIENCE IS ELEGANT Vol.ひな祭りの小夜に

2026年3月3日の夜に皆既月食が起こります。この月食は日本全国で見ることができます。

月は、東の空で18時50分に欠け始め、20時04分に皆既食となります。皆既食は21時03分に終わり、その後は徐々に欠けた部分が小さくなっていき、22時18分に、南東の空で部分食が終わります。皆既月食の全行程が、あまり夜ふかしはしないですむ時間帯で起こるため、観察しやすい月食です。日本全国で見られる皆既月食は2025年9月8日以来です。次に日本全国で皆既月食が見られるのは2029年1月1日で、年が明けるとすぐに(0時7分)月が欠け始めるという、面白いタイミングに起こります。

皆既月食とは満月が地球の影に完全に隠れる現象です。皆既月食中には、月が地球の影の中に完全に入り込みますが、皆既食中の月は真っ暗になって見えなくなるわけではなく、「赤銅(しゃくどう)色」と呼ばれる赤黒い色に見えます。これはなぜでしょう。地球のまわりには大気があります。太陽光が大気の中を通過する際、波長の短い青い光は空気の分子によって散乱され、大気をほとんど通過することができません。一方、波長の長い赤い光は散乱されにくく、光は弱められながらも大気を通過することができます。これは、朝日や夕日が赤く見えるのと同じ理由です。このかすかな赤い光が皆既食中の月面を照らし、月が赤黒く見えるのです。

SCIENCE IS ELEGANT

文理学院中島校理系担当 伴野

新高2・新高3向け    公開授業開講!      受講生募集中!