【吉原校高等部】小田和正LIVE(後編)

こちらは、荒川先生のBLOGの小田和正LIVE(後編)となります。

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話を戻そう。御年77(ツアー中に78になる)。この男は、今現在全国アリーナツアーの真っ最中だ。アリーナだぞ?全国ツアーだぞ!おかしいだろ!?しかも会場内を歩き回りながら(たまに小 走り)歌うなんておかしいだろ!?

 

普通の人であれば、これくらいの歳になると声も出なくなるし、耳も悪くなってくる。耳が悪くなると自分の出している声が聞こえにくくなり、音の取り方が怪しくなる。まぁ簡単に言うと音痴になる。耳というのは音を出すうえで、喉と同じくらい重要なのだ。

 

まぁそうは言っても残念ながら劣化はしている。コンサートの前半は心配になる。ただ後半になると、特にピアノの引き語りはマジ感動。「言葉にできない」とか。原曲キー未だそのままだぞ。マジで飛ぶぞ、ウン。

 

上述した内容と矛盾するが、実は「技術的には」小田和正はそこまで歌は上手くない。具体的な例を挙げると、

①歌い方の表現が一辺倒

②伸ばす音にビブラートをかけられない

③喉に力の入った発声法

などかある。大好きなアーティストの欠点を書くのは忍びないが事実なので仕方がない。

 

ただ、そういったことを踏まえた上で「小田和正はバケモノだ」と言いたいのだ。テクニックはない。歌唱方法は素人的。なのに聴いた人を感動させ、涙を流させる。技術や理論を無視し、ただただその圧倒的な歌声という最強の矛だけで、聴いている人の心を突き刺してくるエモいぞ、マジで。

興味が湧いた人はYouTubeで「平井堅×小田和正 瞳を閉じて」を検索してくれ。1番の「あの日~」から2秒で世界が飛ぶぞ、ウン。

 

あの美しい歌声にみんな騙されているが、小田和正の才能は非常に暴力的なのだ。

あんなの努力で届く世界じゃない。持って生まれたもの、ギフトである。欲しくても手に入らない。凡人がいくら努力したところで真似できない。絶対にだ。

 

年齢を考えると今回のツアーは彼の生歌を聴く最後の機会になるかもしれないので、この全国ツアーファイナルの横浜公演に再参戦する予定である。だってあんな才能はきっともう、二度と現われないだろうから。