【吉原校高等部】読書のススメ(その14)

国語科の「浪漫勇士」あらかわです。この校舎ブログでは私が面白いと思った小説や作家をいろいろと紹介し、能書きを垂れたいと思います。

 今回は、少し前に観てきた、映画「国宝」について語ってみたいと思います。

 原作至上主義の私としては申し訳ないのだが、諸々の事情により映画の方を先に観てしまった。
 映画を観た感想として、今までの私は原作をあまりにも重視しすぎてきたというか神聖化していたのだが、その考えを完全に改めた。表現する媒体が変われば物語で伝える内容も変わって当然だし、なんならそうじゃなきゃダメだろう、と『国宝』を観て思った。

 どれだけ芸事に優れていようとその血筋ではない喜久雄と、血は引き継いでいるものの役者としての実力?覚悟??が足りない俊介との究極の切磋琢磨というか、お互い魂を削り合って極致に達していこうとするこの物語。スクリーンで対峙していた人生に、感情に、覚悟に、息づかいに、そして舞台という魔物に取り込まれた。最後のシーンはアレだよね?降りてきたんだよね?アレが、ウン。

 もちろん主人公を演じた吉沢亮の役者としての狂気の演技も凄かったが、個人的には横浜流星演じる俊介の『曽根崎心中』の鬼気迫る演技は圧巻だった。

 原作も読了したし、いくつか答え合わせをしたい箇所もあるので、機会があればもう一度観てみたいと思います。