【御殿場校 ・高等部】通勤

縁あって33歳の時文理学院に入社しました。
それまでは東京のスカイツリー(当時はまだありませんでしたが)のそばに住んでいました。子どもの頃に見る富士山は、荒川の土手で夕焼けを背景にしたシルエット、昔は空気が良くなく、工場が休むお正月の晴れた日程度でした。自分にとって富士山が見えるということは極めて貴重で幸運のことでした。東京には「富士見」と名の付く橋、町名などたくさんあり、江戸っ子にとってもとてもありがたいものでした。
今は富士吉田市に住んでいます。晴れた日には雄大な富士山が見え、関東から来た人た
ちには「こんないいところに住んでいるんだ」と、とても羨ましがられます。
今年度は都留市、富士宮市そして御殿場市に通勤しています。
富士山信仰の神社としては浅間神社が有名です。富士宮に行くときは富士山本宮浅間大社の前を、御殿場に行くときは北口本宮浅間神社の前を通ります。その際には「浅間(せんげん)さん、いつもありがとうございます」帰るときは「今日も一日ありがとうございました」といって通り過ぎます。
すると、チャーミングな此花咲耶姫が心の中で微笑んでくれます。神社の祭壇には鏡があります。覗くと自分が映って見えます。諸説ありますが神はその人の心に宿っているからとも言われます。また、かがみから我(が)をとり除くと神になるとも言います。仏教でも生き物すべてに仏性が宿っているという教えもあり、また古来より日本には八百万(よろず)の神がいると言われています。神はいたるところにいて僕たちを加護してくれているのかもしれません。
ありがとうは当初、貴重な出来事や人間として生を受けていることへの感謝を表す言葉、神に向けての言葉であったようです。ですから神様は「ありがとう」という言葉が好きであるとも言われています。皆さんもたくさん感謝し神を喜ばせて見てはどうでしょうか。(岡田)