こんにちは。藤本です。
つい先日、東北に行ってきました。
本日は、
中3の教材である『おくのほそ道』、
「平泉」と「立石寺」についてご紹介します。
僕は中古物語文学専攻ですが、
近世文学にも多少興味はあります。
静岡県の公立入試では、
近世文学の出題が極めて多いです。
そのため近世文学の研究をしないわけにはいきません。
研究をするうえで、
現地でのフィールドワークは欠かせません。
まさに「百聞は一見に如かず」というやつです。
まずは平泉です。
「北上川南部より流るる大河なり」
手前に見えるのが北上川です。
少し遠いですが、左奥に橋が見えます。
「衣川は和泉が城を巡りて高館の下にて大河に落ち入る」
その下を流れるのが、衣川です。
芭蕉をはじめとした多くの文人墨客が思いを馳せた景色です。
涙を絞るとまではいきませんが、
かの義経がこの地で散ったことを思うと、
しみじみと感じられます。
次に立石寺です。
「山形領に立石寺といふ山寺あり」
立石寺は山寺なので、山上に御堂があります。
というわけで、
ここから山登りに入ります。
「岩に巌を重ねて山とし」
まさに岩山です。
この岩の下に芭蕉の句が埋められているそうです。
かなり年期が経っていてわかりづらいですが、
石板にはくずし字で「立石寺」の章が彫られていました。
「岩上の院々扉を閉ぢて」
いったいどうしてあそこに御堂を建てたのでしょうか。
少し見づらいですが、
真ん中あたりに見えるのが五大堂の盤司祠です。
あそこに至るまで
1000段以上の石段を上りました。
まだ夏は終わっていないというのに、
聞こえてくるのは一匹の蝉の鳴き声だけでした。
「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」
この句に詠まれているのは、
一匹の蝉であるという解釈が多いです。
「ことに清閑の地なり」という評価にあるように
蝉が多く留まらないのはこの山の性質でしょうか。
「心澄みゆくのみおぼゆ」とはよくいったものです。
みなさんも機会があれば、
ぜひ一度訪れてみてください。
【各種お問合せ】
お電話でのお問合せ(0545-53-0050)
メールでのお問合せ(お問い合わせ【静岡】|小・中・高校生対象の学習塾なら文理学院へ)
※塾生の保護者様へ
吉原校のLINEでのお問合せも受け付けております。
お気軽にご連絡ください。