必要に迫られての奥深い意義  Part128

◎高校1,2年生諸君は試験直前ですので、寸暇を惜しんでテスト勉強に邁進しましょう。内申点をきっちりキープすることは、将来的に大学入試に大きな影響を与えます。自分が望む結果が出せるように早目に対策に取り組みましょう。また、ただ単に定期テストのための勉強という意識ではなく、一般入試にまで通じる学力を養成するという観点を忘れないで下さい。

さて、前回の続きからです。『夜と霧』より。

『強制収容所に長く留まることが人間に与える典型的な性格特徴を、心理学的に描写し、精神病理的に説明しようとするこの試みは、人間の心が結局環境によって規定されるという印象を与えざるを得ないかもしれない。たとえば強制収容所ではそこでの生活が、独自な社会環境として、人間の行為を強制的に形作るのではないだろうか。しかし人は当然のことながら異論をたてることができるものである。そして一体それではどこに人間の自由があるのかと問うであろう。一体与えられた環境条件に対する態度の精神的自由、行動の精神的自由は存しないのであろうか?自然主義的な世界観や人生観が、人間は生物学的であれ、心理学的であれ、社会学的であれ、多様な規定性や条件の産物に他ならないとわれわれに信じさせようとすることは真実なのであろうか?人間は従ってその身体的体質、その性格学的素質に及びその社会的状況の偶然な結果に他ならないのだろうか。もっと具体的に言うならば、収容所生活という特殊な社会的条件の環境に対する人間の心理的反応において、人間は彼が強制的に入れられたこの存在形式の影響から全く抜き出ることができないといえるであろうか?すなわち彼は収容所を支配していた「諸々の事情の強制下に他のようにはできなかった」であろうか?』

かなり難しい文章で申し訳ありません。先日他校舎で高校3年の生徒さんが、『日本語訳を読んでも、英文の意味が分りません。』と愚痴をこぼしていましたが、ある程度の英文になると確かに日本語訳を読んでも意味が分らないということが多々あります。勿論、日本語力が重要であると同時に、日本語に頼らずとも英文そのものから意味が理解できるようになることが、理想ですね。

(翻訳家の訳が今一歩上手くないという場合も多々ありますが)

続きは次回にしますが、『強制的な環境の中で如何に、自由を得るのか?』というテーマです。

ニャンコ先生からのお知らせだニャン(=^・^=)

◎英語検定試験実施 5月24日土曜日

【各級の集合時間】
英 検 3 級     14:00~14:30
英 検 準 2 級   14:30~15:00
英 検 準2級プラス  15:00~15:30
英 検 2 級     14:00~14:30

時間厳守となります。

解答用紙に、住所・電話番号・生年月日を記入する欄があります。
覚えていない方は、メモをしてきて下さい。

◎定期テスト対策授業

5月19日(月)より開始

ライバルを誘って切磋琢磨しよう。