みなさん、こんにちは、こんばんは!高等部英語科の大越です。
今回は、私が大学で学んでいた学問について紹介しようと思います。
私は、大学で文化人類学を専攻していました。
文化人類学とは、世界中のあらゆる文化を見ることで、「人間とはなにか」ということを探究する学問です。
みなさんは現代でも狩猟採集民がいることをご存知でしょうか?太古の昔の生活だと思われがちな狩猟採集民ですが、実は、今でも東南アジアやアフリカには住んでいるのです。
このように世界の文化を見渡してみると、様々な文化を持った人々がいます。
当たり前だと思っている今の暮らしは、他の文化を持つ人々から眺めてみるとどう映るでしょうか。焼畑農業をして暮らしている人々や、東南アジアでイスラームを信じている人々、モンゴルで遊牧をしながら暮らしている人々。世界には様々な暮らしがあって、どれも平等に価値があります。どの文化にも等しく価値がある、このような考え方を文化相対主義といいます。そして、他の文化を持った人々にとっての当たり前は、想像もつかないほど、私たちの当たり前と異なっています。
そういった私たちの「当たり前」を1つ1つ壊していくこと。そして、他の文化を持つ人々の視点に立って、物事を考えてみることで、偏見を1つ1つなくしていくこと。その積み重ねによって、「人間とはなにか」を改めて捉えなおしてみる、それが文化人類学です。
もう1つ、文化人類学で大切にされていることは、現地に行って直接学ぶ「フィールドワーク」です。私の同級生には、奄美諸島に行って文化を学んだり、東南アジアの焼畑農耕民のもとへ行って、実際に焼畑農業をしてみたりと、様々な経験をしている学生がいました。私も地域おこし協力隊として和歌山県の山村で活動したり、島根県で神楽を研究したりと現地で様々なことを学びました(私の勉強は民俗学とも重なります)。現地での調査で重要なのは、アンケートを幅広く集めることではありません。直接、現地に行くことで、その文化を身体で感じ取ることです。そうしてみることで、初めて「当たり前」が崩れていく感覚がします。これまで、多くの文化人類学者が現地に赴き、そこで暮らし、フィールドワークノートを書き溜めることで、私たちにとって新たな文化を明らかにしてきました。
大学の勉強は様々なものがあります。その中でも私は実際に現地に足を運び、また座学で様々な文化を学んで、新しい発見をする文化人類学が大好きでした。
あなたも、あなたにとって、本当に学びたいことを大学で学べるように、未来をつくっていってください。