#6 リトマス試験紙

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先週から中3生は、イオンの最終段階に入っていて、酸・アルカリと中和をやっています。そこで様々な指示薬が出てきます。その中の一つ、「リトマス試験紙」は、小学生のころから使っていて、子供から大人まで誰でも知っている有名な実験道具の一つですね。でも、これって結局なんなのか?いまいちよくわかりませんよね?そこでちょっと調べてみました。

「リトマス」の語源は、8世紀~14世紀ごろの北欧で話されていた「ノルド語」(オーディーンやトロールなどが出てくる北欧神話で有名ですね)という言語の「色を付ける」と「苔」を表す「litmosi」からきているそうです。「色を付ける」は分かるとしても、「苔」はどんな関係があるのでしょうか?それは、昔は、ある種の苔(地衣類と言いますが)から採った物質を染料にして染めていたからなんだそうです。
しかし、染料と指示薬とでは、まだ隔たりがあります。リトマスを世界で初めて化学的指示薬として、つまり物質の性質を試験するための道具として使用した人は、1300年ごろのカタルーニャ(現在のスペイン)の医師であり錬金術師のアルナルドゥス・デ・ヴィラ・ノヴァという人物だそうです。この人物が、リトマス試験紙の生みの親の一人と言っていいでしょう。
錬金術とは、狭義では鉛などの卑金属を金や銀などの貴金属に変える試みのことで、古代エジプトや古代ギリシャに始まり、中世からルネサンス期にかけて、ヨーロッパで非常に盛んになりました。もちろん成功はしなかったのですが、科学の発展に寄与したことは確かでしょう。
リトマスが現代的な意味での「化学の基準」としての地位を確立したのは、17世紀のイギリスの自然哲学者ロバート・ボイルによるところが大きいです。ボイルは、高校の物理・化学でおなじみの、気体の体積と圧力の関係を示す「ボイルの法則」を発見した人ですね。物質の性質を推測ではなく、厳密な実験に基づいて分類する近代分析化学の基礎を築いた人として知られます。

こんな身近な、当たり前のようなリトマス試験紙にも、こんな歴史があったんですね。今日の中3生の授業は、酸・アルカリと中和のまとめでした。

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