【長田校】Vol.19 今日は種痘の日

このところ「ハンタウイルス」が話題に上っていますが、今日は「種痘の日」だそうです。
「種痘」というのは、天然痘という高熱に加えて全身に水ぶくれのような膿疱(のうほう)を生じさせ、致死率が約20%〜50%と非常に高く、感染力も非常に強い危険なウイルスで、「悪魔の病気」と恐れられてきた感染症の一つです。
この天然痘に対して、イギリスの外科医エドワード・ジェンナーさんが1796(寛政8)年5月14日に世界で初めて種痘の接種に成功したことにちなんで設けられているそうです。
医師をしていたジェンナーさんは、牛の乳搾りなどをして牛と接することによって、自然に牛痘(牛の天然痘で、死亡率のはるかに低い安全な病気)にかかった人は、その後天然痘にかからないという農民の言い伝えを知りました。
ジェンナーさんは、これが天然痘の予防に使えないかと、研究に研究を重ね、1796年5月14日、ジェンナーさんの使用人の子である8歳の少年に牛痘を接種したのです。少年は若干の発熱と不快感を訴えた程度で、6週間後に今度は少年に天然痘を接種しますが、天然痘にはかからず、牛痘による天然痘予防法が成功したのです。
この種痘の登場によって、天然痘の死亡者は劇的に減少していくこととなり、約180年後の1979(昭和54)年10月末には世界保健機構(WHO)によって天然痘の根絶が確認され、世界で初めて撲滅に成功した感染症となっております。ですから、今の若い方はご存知ない方も多いかもしれませんね。
このエピソードについて、私が子どものころ読んだ伝記の本では、ジェンナーさんは、自分の子どもに接種したと書かれていたと思い、調べたところ、やはり、若干の誤解が混じって伝えられることが多かったようです。

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