【169】読解力

先週の日経新聞から。OECD学習到達度結果についての記事があった。

簡単に書くと「読解力」が低い!

ここでいう読解力とは「自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、社会に参加するためにテキストを理解し、利用し、評価し、熟考し、これに取り組むこと」と定義され、国語力というよりは「社会で生きていくための言語能力を問う」ということだそうです。

その記事に併記されていたのが国立情報学研究所教授の新井紀子さんのコメント。「スマートフォンによる短文や絵文字のやり取りが定着し、文法や文章の筋を読み込む力が落ちたのでは?」とのこと。まったく共感できる内容です。

「読解力や表現力が弱い・稚拙である」というのは日頃の生活そのものが大きく起因して起こるように私は思っています。先日、ある会議でこんな話をしました。「勉強しなさい。勉強の1つはニュースや報道などを見て現代社会を知ること。そして、見聞きした内容に関して自分なりの意見を持つことだ」と。実は、日常このような習慣で物事に対峙していると、いわゆる自身の思考回路が形成されていくと思うんですね。「目や耳、口(舌)から入ってきた情報を理解し、それに対して瞬時に分析・評価し、それを言葉に、また文章に表す」日常生活の中で「ぼ~と生きてる」のではチコちゃんに叱られるだけには止まらず、まさに読解・思考・表現の能力が育ってこないと思うのです。縁あって文理に通う塾生たちや、社員たちには、ぜひとも経済協力開発機構(OECD)が実施した学習到達度調査(PISA)の結果に対して果敢に挑戦していってもらいたいと思うわけです。

文理学院の中学生通常授業には必ず毎週1回以上の「国語」の授業があります。競合塾と比較しても、これは文理の特長の1つです。「国語の勉強の仕方がわからない」という生徒は多く存在しますし、上の記事にある通りの状況でもあるわけです。英語でも「これから更に力をつけたい4技能5領域」(「読む」、「書く」、「発表する」、「聴く」、「話す」)は、言語の違いはあれど、まさにそれらの土台になるのが「OECDが定義する読解力」であるとも思うわけです。

では、静岡ブロックの校舎長・副校舎長の冬季賞与フィードバックに参ります。

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