【278】社長訓示

2020年4月1日(水)

㈱文理学院 入社式 社長訓示

新入社員の皆さん、ご入社、誠におめでとうございます。本日ここに教務職10名の新しい仲間を迎えることができ、大変うれしく思います。株式会社文理学院の社員、役員を代表しまして、皆さんを歓迎いたします。

さて、今日は大きく二つのことをお祝いの気持ちとともに、お話しさせていただきたいと思います。その前に、少し私自身のことに触れておきたいと思います。

私は大学卒業後、22歳で塾業界へ入りました。入社した大手予備校では幸か不幸か、入社3か月で校舎の責任者になりました。当時は子どもの人数も多く、各学習塾・予備校が競って校舎展開を進めていた時代だったこと、また、おそらく、新卒の中でも少し目立っていたからだろうと思います。一念発起、若さに任せて仕事に挑みましたが、その一か月後には本気で会社を辞めたいと思うようになりました。その理由は、自分の力の無さ(知識、授業力、面談・保護者会などの技術の無さ)を痛烈に感じたからでした。経験がまだまだ足りない私が、授業の予習を休日返上でやろうとも、受験指導の知識を得るために勉強を積もうとも…どうしようもできないと感じる自分がいました。しかし、周囲の先輩方の大きな支えもあり、夏期講習を乗り越えたことで大きく変わってきました。生徒たちの勉強に対する姿勢や私に対する態度が変わってきたのを感じました。夏の暑い中、彼らと一緒に汗をかいて必死に授業をする私を見て、生徒たちも感じるものがあったのかもしれません。そのことで私は「自信」と「確信」を得ました。夏期講習をやりきって生徒・保護者がそれまで以上に頼りにしてくれるようになったことが大きな「自信」となりました。また、この仕事の“社会的使命”(勉強を通じて子どもたちに勇気と自信を与える)を理解し、“この仕事ほど他者のために本気になれる仕事はない”と「確信」したのです。

また、教え子だった二人の死も私の仕事に対する考え方や姿勢に大きく影響しています。Aくんは足が速く地区の代表となるくらいの生徒でしたが、ある日、交通事故に遭ってしまい、意識不明のままICUに運ばれました。親族だけが面会を許される中、私も会うことを許されました。赤いランニングシューズを持って、『退院したらこれを履いて走ろうな』…そう言ったところ、微動だにしなかった彼が動いたのです。これにはお医者さまも保護者の方も大変驚かれていましたが、結局亡くなってしまいました。そして、もう一人。Bさんは大変痛ましい事件に巻き込まれて命を落としてしまったのです。この二人の死を目の当たりにし、『やりたくても、頑張りたくても、一瞬でできなくなってしまう』ということを強く感じました。ならば「毎日、一生懸命やりきること自分自身の生き方の信条としよう」と誓ったのです。

さて、そんな私が皆さんに伝えたい二つのことをお話しします。

一つ目は『文理学院をどのような会社にしたいか』ということです。まず、『生徒・保護者のプラスになるなら、何でもやっていこう』という人たちが集まり、皆が生き生きと教育に取り組める会社にしたいと思っています。そして、『塾業界にとらわれず、社会で絶対に必要で、無くてはならない会社』にしたい。言い換えるなら、利益偏重な企業ではなく、社業を通じて社会貢献・地域貢献をなせる会社―「人づくり」と「SDGs」を軸にした社会貢献・地域貢献をしていきたいと考えています。また、社員が胸を張って、誇りをもって働くことができる会社にしたいということです。何かの時には、『文理学院の社員ならば安心だ』と地域の人から信頼されるような会社づくりをしたいです。ぜひ、そんな私の夢・目標に対して、皆さんの力を貸していただきたいと思います。

二つ目は、『皆さんにまずはこの一年期待すること』です。その1つ目は「よりよい授業を提供するための努力を継続してください」先日の入社前導入研修でもお話ししましたが、良い授業・指導をすることが最終的には自分自身の身にもプラスとなって返ってくるということです。2つ目は「一つ一つの仕事の意味・意義を少しだけ深く考えるようにしましょう」仕事に対して、丁寧に真摯に向き合っていってください。最後に「文理の良さ・強み、自身の良さ・強みを実感し、楽しみながら仕事をしていってください」

以上が今日、私から皆さんに歓迎とお祝いの気持ちを込めて伝えたいことです。改めて文理学院へのご入社、おめでとうございます。私もまだまだ成長していきたいと思っていますので、一緒に成長していきましょう!!

※途中途中の具体的な話をこの文面では割愛して掲載しています。

㈱文理学院 代表取締役社長  小倉 勤

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